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【健康】

花粉症 発症前の服薬効果 重症化する人、早め受診を

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 スギやヒノキによる花粉症のシーズンが近づいてきた。今年の飛散量は「例年並みか少なめ」とされるが、油断せず、早めの準備で症状を抑えたい。受診のポイントなどを専門家に聞いた。 (竹上順子)

 「毎年必ず重症化する人は、市販薬だけで対処せず、病院へ行った方がいい」と日本医科大の大久保公裕主任教授(耳鼻咽喉科)は話す。目安は、くしゃみ発作(一度に続けて出ても一回と数える)が一日十回以上あること、鼻づまりが一日中続いていることなどだという。

 受診して、重症度のほか、主な症状が「くしゃみ・鼻水」なのか「鼻づまり」なのかが分かれば、使う薬も変わってくる。「耳鼻咽喉科だけでなく、目の症状がつらければ眼科に、せきも出るなど全体的な症状があればアレルギー科に行ってもいい」と大久保主任教授は助言する。

 受診は、本格的な飛散開始が予測される時季の二週間〜十日前ごろまでがよく、関東や中部地方などは「今年は二月の第一週までに来てほしい」と大久保主任教授。症状が出る前から抗アレルギー薬を飲み始め、症状が出る時期を遅らせたり、ピーク時の症状を軽減させたりする「初期療法」を勧める。

 初期療法には、眠くなりにくい第二世代抗ヒスタミン薬や、抗ロイコトリエン薬などを使う。症状などに応じて薬を選ぶため、毎年いつごろから、どのような症状が出るかを医師にきちんと伝えることが大切だ。

     ◇

 NPO法人「花粉情報協会」理事で、西端耳鼻咽喉科(東京都千代田区)理事長の西端慎一医師も「ゆっくり話をするためにも、混雑する前に来院を」とアドバイスする。特に花粉症で初めて受診する場合は「医師も手探りで、合う薬を見つけていく。症状だけでなく、風邪薬で眠くなりやすいといった情報も必要」と説明する。

 症状が強くなるまで放置することは、治療に何種類もの薬が必要になる上、鼻の粘膜の過敏性を高めてしまうため避けたい。西端医師は「花粉症の症状がひどくなるだけでなく、気温の変化やにおいなどでもくしゃみが出るようになることもある」と注意を促す。

 環境省によると、東日本の今年のスギ・ヒノキ花粉の総飛散量は、大量飛散だった昨年と比べ、20〜40%程度と大きく減る見込み。だが花粉症への注意が必要なレベルは超えており、予防対策は必要だ。大久保主任教授らの調査では、マスクや眼鏡の効果は大きいことが分かっている。

 また毎年、飛散は一月中から観測されている。西端医師は「花粉症の人が少量の花粉を吸い続けると、そのときに症状は出なくても、大量に吸ったときに急に強い症状が出ることがある。早めの予防を」と呼び掛ける。

◆「スイッチOTC薬」にも期待

 軽症−中等症で症状のタイプが分かっている人は、市販薬を使うのもいいという。高い効果が期待されるのが、医師の処方が必要だった医薬品を一般用医薬品に転換した「スイッチOTC薬」だ。

 昨年十月には、第二世代抗ヒスタミン薬「エピナスチン塩酸塩」のスイッチOTC薬が発売された。これまでの花粉症の市販薬で主流だった第一世代抗ヒスタミン薬と比べ、眠くなりにくく、他の疾患がある場合の薬の飲み合わせのリスクが低いほか、服用が一日一回などの特長があるという。

 ほかにもさまざまなスイッチOTC薬が出ており、大久保主任教授は「選ぶ際は、薬剤師に自分の症状などをきちんと説明して」と話している。

 

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