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【暮らし】

組み体操安全勉強会 ピラミッド5段、タワー3段規制「根拠なし」

組み体操の危険性について講演した名古屋大の内田良准教授(中)と松戸市立病院の庄古知久医師(左)=東京都千代田区で

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 全国的に事故が多発し、5日の衆院予算委員会では馳浩文部科学相が、中止も選択肢にあることを示唆した組み体操。安全対策について考える勉強会が3日、東京都千代田区の衆議院第一議員会館で開かれた。組み体操の危険性について訴えてきた名古屋大の内田良准教授(教育社会学)と千葉県松戸市立病院救命救急センター長の庄古知久医師が講演した。

 衆議院議員の初鹿明博議員(維新の党)ら超党派の議員有志が開催。国会議員や地方議員、教育関係者、事故の被害者ら約100人が参加した。

 内田准教授は、大阪市などの教育委員会が、四つんばいに積み重なる「ピラミッド」を5段、肩の上に乗る「タワー」を3段に規制した例を紹介。ただ「その根拠が不明」と指摘し、「どちらの技も1、2段目が地に足を着くように組み、3段までにするべきだ」と提言した。

 庄古医師は、同院の患者の事例として、5段ピラミッドで1カ月以上の入院、3段タワーで開頭手術の必要な事故が起きたことを紹介。日本スポーツ振興センター(JSC)から取り寄せたデータとして、年間8500件以上発生している事故のうち骨折は約2割で、1%は重度外傷だと説明した。

 頭部損傷、頸髄(けいずい)損傷、腰椎骨折は、2012年度と比較して14年度は増加傾向にあるが、庄古医師は「JSCのデータは手術内容や入院期間、後遺症の有無が不明」と報告。「本人の過失なく事故に巻き込まれる組み体操は中止すべきだ」と訴えた。 (細川暁子)

 

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