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【暮らし】

ネット上で思い出保存を 写真やビデオをデジタルに

ウェルノートのイメージ画像。離れて住む祖父母も孫の成長が見られることから人気だ

写真

 遠く離れた家族に近況を知らせたり、思い出を共有し合ったりするのに欠かせない写真や動画。最近は、以前撮影した素材をデジタル化してパソコンやスマートフォンで楽しめる便利なサービスや、家族だけが写真や動画を閲覧できる会員制交流サイト(SNS)もあり、人気を呼んでいる。 (貝沢貴子)

 昔のネガフィルムや写真アルバム、ビデオテープの保管に困っている人もいるだろう。8ミリビデオテープなどの再生機が少なくなってきている中、デジタル化してインターネット上にデータを保管できる「クラウド」を使うと、いつでも見返すことができて便利だ。

 DPE(現像・焼き付け・引き伸ばし)大手のプラザクリエイト(東京)が提供するサービス「おもいで玉手箱」は、専用の箱にネガフィルムや写真アルバム、ビデオテープなどを詰めて送ると、同社がデジタル化してクラウドに保管。利用者はパソコンやタブレット、スマートフォンに専用のアプリケーションをダウンロードして、同社のクラウドに保管されたこれらのデータを閲覧することができる。

 利用者の八割が四十代以上。ホームビデオで撮影した子どもの成長記録や、友人たちとバンド活動の演奏を吹き込んだカセットテープなど思い出の品々をデジタル化するケースもある。利用者からは「亡くなった家族の声を聞くことができた」などと感謝の声も上がっている。

 データのデジタル化にかかる料金は、おもいで玉手箱に入れる素材によって異なり、ビデオテープ専用の箱に二十本まで入れる場合で一万五千円。ビデオテープやネガフィルム、写真などを箱にまとめて詰める場合は二万四千八百〜三万七千八百円だ。同社のクラウドに一定期間保管したり、データをDVDにする場合は別料金がかかる。

 同社がこのサービスを始めたのは二〇一二年。前年に起きた東日本大震災では写真アルバムなどが消失し、家族の思い出を失ってしまった人も多かった。同社は「アナログでの保存は日々劣化が進み、大切な思い出がいつか見られなくなってしまう。家族の思い出や大切な記録をデジタル化し、未来に向けてずっと思い出を残してもらいたい」と話している。

 フェイスブックやツイッターなどさまざまなSNSが普及しているが、不特定多数の目に触れるため、プライバシー面で不安もある。そんな中、人気を集めているのが、東京のベンチャー企業ウェルスタイルが一二年から運営するSNS「ウェルノート」だ。

 ウェルノートの特徴は家族ごとにSNSを開設でき、閲覧できるのは招待された人のみという点だ。各SNSに投稿された写真や動画はスマートフォンやパソコンから見ることができ、コメントも書き込める。

 家族限定なので子どもの写真や動画を安心して投稿できる上、遠く離れた祖父母らとも日々の出来事を共有しやすい。利用者の大半は子育て世代だが、祖父母世代も三割を占めるという。ウェルノート自体は無料で使えるが、SNSに投稿された写真を印刷して送付できる有料サービスもある。同社の谷生芳彦社長は「お茶の間を持ち運ぶイメージで使ってもらえれば」と話す。

 

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