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【暮らし】

よくないね!SNS疲れ たまには脱「いい人」

写真

 インターネットやスマートフォンなどで、複数の友達とメッセージや写真を共有できる「フェイスブック(FB)」や「LINE(ライン)」などの会員制交流サイト(SNS)。便利な連絡手段として広く普及する一方で、近況報告への反応や、グループ内のやりとりを負担に感じる「SNS疲れ」も指摘されている。 (細川暁子)

 「最近はFBで結婚報告をする友達が多い。独身の自分と比べて、幸せそうなツーショット写真や文章が自慢げに思え嫉妬してしまう」。東京都練馬区の会社員女性(28)は言う。

 FBは、投稿した写真や文を友達で共有して見ることができるSNSだ。女性は大学時代にFBを始め、つながっている友達は約四百人。相手の投稿に賛意を示す機能があり、反応を示し合うことで友人関係を保っているという。

 女性は「本当は心の中で『どうでもいいね』と思った投稿にも、義務的に「いいね」のボタンを押す」と話す。だが、FBをやめるつもりはない。「自分だけ情報に乗り遅れたり、つながりが切れるのが怖い」

 ネット依存に詳しい東京大大学院の橋元良明教授らが二〇一五年、十代から六十代を対象にSNSの利用状況を訪問調査した。千三百六十二人が回答した。FB利用率は、二十代が六割を超えて年代別で最も高かった。

 最近は、複数の人とグループを作り、メッセージや写真、スケジュールを共有できるラインが各年代に普及している。年代別の利用率は二十代が九割近くと最多で、十代と三十代も八割近い。

 子ども二人がいる東京都文京区の会社員女性(38)は、「ママ友」ら約十人との連絡にラインを利用する。重宝しているのは、学校行事での子どもの写真をグループ内で共有できる機能。一方、グループ外の子どもや教師への陰口のメッセージも多く、「自分も裏で何を言われているか分からない」と不安なのだという。この女性は「人間関係が悪化しないように言葉を選びながら返信している。でも本当は延々とやりとりが続いて、めんどくさい」と本音を語る。

 少数派だが、あえてSNSを使わない人もいる。東京都町田市の主婦相沢章子さん(44)だ。小学生の子ども二人のクラスの保護者らは、PTA行事などをラインでやりとりする。相沢さんは仲のいいママ友に頼み、必要な情報をメールで転送してもらっている。

 相沢さんは五年ほど前までは充実した生活ぶりを見てほしくて、子育てブログを書いていた。読者のコメントに手応えを感じつつ、趣味の手芸作品や、料理の写真を紹介するようになった。だがある時、子どもよりパソコンに向き合う自分に気付き、ブログを閉鎖した。旧友と再会するきっかけになるなど利便性は分かっていても、相沢さんは「すぐ反応を求めるSNSを使うと時間が奪われそう。ママ友には手紙を書くように心掛けている」と言う。

 橋元教授は「『SNS疲れ』を感じている人は多いと思う。仲間外れや無視を恐れ、強迫観念的にSNSでのつながりを求めていると、『いい人』を装う自分と、本来の自分らしさとの境界線が分からなくなるのでは」と分析する。さらに「なんでもかんでも、せっせと反応を示さず、自分が聞いてほしいことがある時だけ使ってはどうか」と提案している。

 

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