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【暮らし】

ちょっと待って「リボ払い」 繰り返すと多重債務、自己破産の危険

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 手持ちの現金が足りなくても買い物ができ、便利なクレジットカード。しかし、使い方を誤ると多重債務に陥ってしまうことがある。法律家やファイナンシャルプランナー(FP)らが特に危険性を強調するのが、リボルビング払い(リボ払い)だ。リボ払いの買い物を繰り返し、自己破産に追い込まれてしまうこともある。 (白井康彦)

 四国に住む四十代のA子さんは最近、自己破産の手続きを終え、債務が帳消しになった。信販会社や銀行など七社に対する負債額は計約二百八十万円。二〇一三年から負債が急激に膨らんだという。

 クレジットカードの利用明細書から、一五年三月十六日の一日だけでB百貨店でした買い物を抜き出すと=表、目につくのはリボ払いの多さだ。一日だけでクレジットカードで十四万七千九百九円もの買い物をし、そのうちの十三万七千五百八十円がリボ払い。金額の小さいものは一回払い、高価なものはリボ払いを選んでいる。

 リボ払いは、毎月の返済額を一万円や二万円などと一定額にする支払い方法。利用限度額を設定しておき、その金額の範囲内なら何回でも返済月額が増えることなく買い物ができる。

 A子さんの計約十四万円の買い物も、月額が一万円に設定されていれば、それ以前にリボ払いで買い物した分の返済が残っていても、返済額は月一万円のまま。ただ、返済期間は長くなる。手数料率は実質年率15%ほどのことが多く、負担は重い。A子さんは「高いものもリボ払いなら、買える気がした。仕組みもよく知らずにリボ払いに頼っていたのが失敗でした」と振り返る。

 対して、一回払いでは手数料はかからないが、信販会社が指定した日に代金を一括で支払わなければならない。その日にお金を用意できないと滞納扱いになってしまう。A子さんは、高い買い物を一回払いですると、すぐに滞納になってしまうため、リボ払いを選択していたという。

 また、完済するまでの支払い回数を決めて返済する分割払いは、支払い回数が三回以上だと手数料が発生する。

 それぞれの支払い方法に注意点はあるが、多くのFPらが最も注意と指摘するのは、リボ払いだ。「利用限度額の範囲内で追加の買い物ができるので、落とし穴にはまりやすい」と口をそろえる。返済が進んで限度額までに余裕ができると、再びリボ払いで高価な買い物をする人もいる。

 さらに、リボ払いを繰り返すと、何を買った分の返済をしているか分からなくなる。やりくりがきつくなって別の会社のクレジットカードを利用したり、銀行のカードローンを使ったりして、多重債務に陥る人も少なくない。

 多重債務者の相談に乗ることが多い群馬県伊勢崎市の司法書士、仲道宗弘さんは「リボ払いに頼るようになった時点で多重債務に向け『一線を越えた』と言える人が多い。支出を必死で切り詰めてリボ払いの分は大急ぎで完済してしまうべきだ」とアドバイスする。

 

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