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【暮らし】

貯金感覚で長期的に FP・横山光昭さんに聞く 初めての投資信託

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 超低金利の時代、銀行に預けるだけではいつまでたってもお金は増えない。そんな中で、月々3000円の投資信託を買うことを薦める本「はじめての人のための3000円投資生活」(アスコム)が50万部のベストセラーとなっている。著者でファイナンシャルプランナー(FP)の横山光昭さんに投資初心者が気を付けるべきポイントを聞いた。 (細川暁子)

 「貯金だけでは老後資金を十分に用意できない。でも節約生活に疲れた人も多い。これからは家計管理に加え投資で、将来への不安に備える時代だ」。横山さんは言う。

 横山さんが月々三千円の積み立てに薦めるのが「投資信託」だ。投資信託は投資家から集めたお金を、プロのファンドマネジャーが運用し、その成果に応じて収益を投資家に分配する金融商品。市場環境などで運用成績は変動するため元本割れのリスクもあるが、月三千円の投資であれば大きな打撃にはならない。

 横山さんによると、銀行の普通預金の金利が年0・001%しかない現状では、月一万円を預けても、一年で利息は一円、三十年でもわずか五百三十九円しか付かない。一方で、年率3%増が期待できる投資信託を月三千円積み立てれば運用益は一年後に四百九十九円、三十年後には六十六万八千二百十一円になる=表。

 投資信託の口座開設は手数料が安く、商品も豊富なネット証券がお薦めだ。商品の中でも、特に初心者が始めるのにピッタリなのが「バランス型の投資信託」。国内と海外の株式や債券をいくつか組み合わせてパッケージ化した商品で、幅広い対象に投資するため一度に価格が暴落するリスクも抑えられる。

 一歩進んで、自分で投資先や投資配分を決めることができるのが「インデックスファンド」。バランス型投資信託より手数料も安い。国内外の株式や債券をそろえ、リスクを分散。横山さんは自らの投資で、今後の成長が見込めそうな外国株式の比重を重くし、日本株式15%、外国株式45%、日本債券20%、外国債券20%の比重で配分しているという。

 横山さんは、投資をする際は、「大もうけをねらってはいけない。千円増やす喜びを知ることが重要」だという。ハイリスク・ハイリターンの投資は値動きが激しいため初心者は手を出さないようにし、貯金感覚で長期的に続けることがポイントだという。

◆投資歴8カ月の女性「自信持てたら少しずつ増額」

 実際に投資を始めた人の感想はどうか。大阪市の会社員女性(33)はこれまでまったく投資をしたことはなかったが、今年一月から毎月三千円ずつ投資信託を購入するようになった。転職し正社員から派遣社員になって収入が減り、少しでもお金を増やしたいと思ったという。横山さんの本で紹介されているネットの証券会社を選び、本人確認として運転免許証やマイナンバーの写真を撮って送信。口座は一週間ほどで開けた。

 選んだ商品は、日本株式や新興国債券など八資産が均等化された「バランス型投資信託」。これまでにマイナスになる時期もあったがそのまま続けた結果、八カ月目で二万四千円を投資した今はプラス五百円前後で推移しているという。「値動きには一喜一憂せず、やってみて自信が持てたら投資額を少しずつ増やしていくのがいいと思う」と話す。

 

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