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【暮らし】

<天職ですか>新たな道 音楽で切り拓く ミュージシャン・教育家 MASAKingさん(38)=横浜市

電子打楽器を使って小学校で授業を行うMASAKingさん=横浜市旭区で

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 小学校の音楽室にダンスミュージックが響き渡る。「リズムを全身で感じよう」。児童たちの体が大きく動きだす。電子楽器やiPad(アイパッド)など、最新のテクノロジーを活用したオリジナルの授業だ。授業後は児童たちに囲まれ、一人一人とハイタッチ。「音楽にはいろんな楽しみ方があると伝えたい。子どもたちの目が輝く瞬間に、やりがいを感じます」

 ミュージシャンとして電子打楽器にこだわり、独自の演奏スタイルを築いてきた。世界中の打楽器の音が出せる電子パーカッション「ハンドソニック」は開発から携わり、奏者としても世界的に注目される。「開発者の遊び心を感じて想像力をかき立てられ、これまでにない演奏スタイルを生み出せる」と楽器の魅力を語る。

 仙台市で生まれ、小学五年で仙台ジュニアオーケストラに入団。「将来は公務員」といわれるほど真面目だった。当時、テレビで見たX JAPANのYOSHIKIさんに衝撃を受けた。繊細なクラシックピアノの演奏と、ロックの高速ドラム演奏。二つの世界の壁を自分も壊してみたいと憧れ、ドラムを始めた。

 教員だった祖父の影響で宮城教育大に進み教員免許を取得した。上京後、二〇〇四年に音楽とお笑いを融合させたユニット「ノーボトム!」でメジャーデビュー。当時は、音楽を追求したくてコントやダンスといったお笑いには躊躇(ちゅうちょ)があった。リーダーだった古坂大魔王さん(ピコ太郎プロデューサー)の一言が忘れられない。「そんなんじゃ平成のドリフターズになれない!」。どんな時も目の前の観客を全力で楽しませると心に決めた。日本武道館でも学校の教室でも−。

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 本格的に出張授業を始めて、今年で八年目。東日本大震災直後、仙台市内の小学校を訪れた。児童たちの無邪気な笑顔に涙があふれ、「全国の子どもたちに音楽の楽しさを伝え続ける」という決意が芽生えた。

 「音楽は人生を豊かにし、人と人をつなぐ力がある。ミュージシャンと教育家という二つの道を行き来する生き方を切り拓(ひら)き、後進につなげていきたい」

 文・佐藤あい子

 写真・朝倉 豊

<メモ>伝統と革新の融合を目指し、琴や和太鼓などともコラボ。教育を絡めた音楽イベントのプロデュースにも力を注ぐ。3月には音楽バラエティー番組「関ジャム完全燃SHOW」(テレビ朝日)に出演。自身の“弟子”ピコッツァ・鈴木・ゼブラーノさんは、ピコ太郎さんと日本武道館公演やサマーソニック2017で共演した。

 

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