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【暮らし】

百寿の秘訣は「食べること」 きっちり3食、おやつも楽しむ

ユーモアを交えながら人と話すことが大好きという橋本光治さん

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 100歳以上の人の8割は、3食におやつまでしっかり食べている−。青汁メーカーのキューサイ(福岡市)が行った全国に暮らす100歳以上の100人に対する調査で、あらためて長寿者の旺盛な食べっぷりが明らかになった。実際、自身の長生きの秘訣(ひけつ)も「何でも食べること」と答える人が多数。食べることは生きることと、いえそうだ。 (白鳥龍也)

 調査は、昨年に続いて二回目。ことし四〜六月、百歳以上の人がいる世帯に調査票を送付し、本人が答えるか、家族らが聞き取りして記入した。回答したのは二十三都道府県の男女百人(男性二十三人、女性七十七人)。昨年に続いて協力した人も約半数いる。

 前回「日常生活で好んでしていること」の問いに「食べる」が上位となったため、今回はさらに細かく調査。食事とおやつの回数を尋ねたところ、一日三食を欠かさず取るという人は九十四人。午前、午後どちらかのおやつを含む四食の人も七十八人いた。特に朝食は、九十八人が欠かさず食べていることも分かった。

 では「好きな食べ物は」と、各自にベスト3を聞いた結果、大別して(1)魚料理(2)菓子(3)肉料理−の順になった。具体的な魚料理では、刺し身やすしなど鮮魚を挙げる人が約半数。菓子ではまんじゅうが一番人気だったが、せんべいも好まれており、甘い、辛いにこだわらずおやつとして食べられている様子が浮かんだ。肉料理では、豚足の煮込み料理「てびち」(沖縄県女性)、マトン(羊)の焼き肉(福島県女性)といった回答もあった。

 ずばり「長生きの秘訣は」という問い(複数回答)にも、六割の長寿者が「好き嫌いなく食べる」「食べたいものを食べる」「毎月うなぎ店に行って食べる」など食にまつわる答えを寄せた。

 この結果について、熊本リハビリテーション病院の吉村芳弘栄養管理部長は「年を重ねるほど食事、特にタンパク質をしっかり取ることが重要。高齢者だから粗食でもいい、という考え方は見直す必要がある。若いうちから食の大切さを意識してほしい」と話す。

 長生きの秘訣では、食べることに続いて約半数の人が「くよくよしない」「過ぎたことは気にしない」といった心の持ち方に関することを挙げた。また生活実態として、▽約七割が毎日、体操や散歩といった軽い運動をしている▽約六割が一戸建ての自宅に暮らしている−なども分かった。

 厚生労働省が九月に発表した全国の百歳以上は、約六万八千人。四十七年連続で増加している。

◆髪はフサフサ、背筋ピン 101歳“健康優良おじいさん”

 「人に尽くしておけば、自然と自分に返ってくる」「あいさつ優先で誰とも仲良く」−。調査に協力した一人、東京都江戸川区の橋本光治(みつじ)さんは来月102歳を迎える“健康優良おじいさん”。好物のワカメやすりごまをはじめ何でもよく食べ、髪の毛はフサフサ、背筋をピンと伸ばして歩く。

 京都府で生まれ、浅草で約60年間洋品店を経営。現在は三男夫婦と暮らす。

 昔から人好きで誰にでも気さくに声を掛けてきた。今でも新聞は「隅から隅まで」読み、週3回通っているデイサービスでは豊富な知識で利用者との会話を盛り上げる。紙の工作で本物同様のマツタケを作ったり、ユーモアたっぷりの自己流「コムラ(コラム)」を書いたりと趣味も充実。「これからも人のために、人の輪をつくって笑顔であり続けたい」

 

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