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【暮らし】

創作ダンスで伝える「デートDV」 30%超が「言葉知らない」

「恋のサバイバル」の歌詞を表現するダンスを練習する学生ら=東京都杉並区で

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 その交際、お互いを尊重し合う関係ですか? 恋人の間での暴力「デートDV(ドメスティックバイオレンス)」を知ってもらおうと、明治大情報コミュニケーション学部の学生が創作ダンスに取り組んでいる。東京都渋谷区で開かれる「東京ウィメンズプラザフォーラム」で、二十九日に披露する。当日はファッションショーや寸劇もある。(竹上順子)

 デートDVには、殴る、蹴るといった身体的暴力▽大声で怒鳴る、「別れたら自殺する」と脅すなどの精神的暴力▽無理やり性交したり、避妊に協力しなかったりする性的暴力がある。いつもおごらせたり、友人との付き合いを制限したり、メールなどにすぐ返信するよう強要したりするのもデートDVの一種だ。

 しかし「束縛することを愛情と思い込んだり、交際中なら仕方がないと考えたりする若者は(被害者でも)少なくない」と、同大の堀口悦子准教授(ジェンダーと法)は指摘する。

 デートDVを知らない人も多い。内閣府が二〇一四年に二十歳以上の男女五千人に行った調査では、言葉を知らなかった人は31・5%、言葉は知っていても内容はよく知らない人は33%だった。

 堀口准教授は学部の一〜四年生対象のゼミで、〇四年からデートDVを取り上げてきた。ゼミ生は寸劇を作って学生向けのイベントなどで上演したり、約十年前から同フォーラムでも啓発してきたりした。

 二十九日に披露する創作ダンスは、一九七八年に米国でヒットした「アイ・ウィル・サバイブ(恋のサバイバル)」に合わせ踊る。披露するのは一、二年生。歌詞には、別れた男性が合鍵で女性の部屋に勝手に入っていたなど、デートDVを思わせる描写がある。

 ダンスは、内容に対応したポーズを次々にとっていく「記号カラダンス」の手法で、学生が創作。女性の決意や力強さを表す拳を握るポーズや、サバイバルの「S」を描くユニークな動きを取り入れた。二年生の栢森(かやもり)真帆さん(19)は「直感を大事にした」と話した。記号カラダンスを考案した振付家でダンスファシリテーター、くはのゆきこさんが学生を指導した。

 二年生はさらに、睡眠導入剤を酒などに入れ、酩酊(めいてい)状態になった女性を強姦(ごうかん)する事件の被害を防ぐための緊急アピールも行う。ゼミ長の土屋菜摘さん(20)は「メディアで報じられる事件には、こうした『レイプドラッグ』の使用が疑われるものもある。この機に伝えたい」と話した。

 このほかにも、一年生が「交際相手に着てほしくない服」のファッションショー、三年生がデートDVの寸劇、最後に観客も交えて少人数の話し合いもある。

 ショーの服は、一年生が同世代約二百人に調査するなどして選んだ。調査では十人に一人が「交際相手から服装を制限された」と回答。責任者の皆川稀々(きき)さん(19)は「意外に多いと感じた。ショーや調査結果が話し合いの材料になれば」と話している。

 堀口ゼミの啓発活動は二十九日午後二〜四時。入場無料。東京ウィメンズプラザフォーラムは二十七〜二十九日。詳細はHPで(イベント名で検索)。

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