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【暮らし】

喫煙歴、肥満度、血圧データ… 生命保険の割引 健康状態で判定

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 被保険者の性別や年齢で保険料が大きく異なるのが生命保険。近年は、喫煙しているかどうかや肥満度、血圧などで健康状態を判定して保険料を割り引く商品が増えてきた。実際の年齢ではなく健康な度合いを年齢の形で示す「健康年齢」で保険料を設定する商品も。たばこを吸わない人が大きく割り引かれる商品が目立ち、消費者側は、自らの生活習慣や健康状態を見直した上で商品選びをするのが賢明だ。 (白井康彦)

 外資系のマニュライフ生命(東京都新宿区)は、二〇一三年二月に発売した収入保障保険「こだわり収入保障」で健康状態による保険料割引を実施している。被保険者が死亡してから保険期間満了まで毎月給付金が支払われる商品だ。

 割引は二段階。被保険者が三十歳男性といった条件の場合、過去一年以内に喫煙したことがなければ約27%、さらに最高血圧が一四〇未満、最低血圧が九〇未満であれば、割引率は約33%に上がる。喫煙歴については、唾液を採取して器具を使った検査で調べるという。血圧については健康診断データの提出、もしくは同社指定の医療機関で測定してもらう。同社の広報担当者は「割引率が高く、人気商品です」と話す。

 健康状態による保険料割引は外資系や損害保険会社系など社歴の浅い生保会社が力を入れてきたが、最近では大手生保も参入を始めている。

 第一生命グループのネオファースト生命(東京都品川区)は十月、がんや生活習慣病などで入院した際に一時金を出す医療保険で、健康診断結果などを基に算出した「健康年齢」によって保険料を決める「ネオde健康エール」を発売した。同じ年齢でも「健康年齢」が若ければ、保険料は安くなる。

 相次ぐ健康状態による保険料割引。健康かどうかのチェックポイントで、生保会社が最も重視しているのが、喫煙習慣だ。厚生労働省によると、男性の肺がん死亡率は喫煙者が非喫煙者の約四・五倍で、喫煙による健康被害の大きさは明確だからだ。さらに近年は、肥満度を示す体格指数(BMI)や血圧、血液検査データなども判断材料にする会社が増えている。

 契約の際には、喫煙歴や健康診断の結果を参考に割引の対象者を選別。「喫煙者」「非喫煙者」「標準体」「優良体(健康体)」の区分に分けて保険料を設定しているケースが多い=図参照。重視されるのは喫煙歴で、各社によって仕組みに違いはあるが、健康診断の結果がいい「優良体」でも喫煙していれば、割引がないケースもある。

 加入後に、健康状態を改善するための取り組みで契約者が得をする仕組みを考える動きも。東京海上日動あんしん生命(東京都千代田区)が八月に発売した医療保険「あるく保険」では、契約者に毎日の歩数を測定してもらい、一日当たりの平均歩数が八千歩以上などの条件を満たせば、歩数に応じて保険料の一部が返還される健康増進還付金制度を設けた。

 生命保険に詳しい名古屋市のファイナンシャルプランナー(FP)の若尾和義さんは「生命保険の割引から健康寿命を意識することは重要。禁煙した後に割引のある生命保険に加入し直すことも検討してもいいのでは」と話す。

 

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