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【暮らし】

手洗い、うがい習慣に インフル、風邪…対策おさらい

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 インフルエンザや風邪などが流行する季節。冬の感染症予防策の基本を、教育関係者や医師に聞いた。ポイントは手間を掛けず、こまめに。手洗いなどを習慣にして、この冬を乗り越えたい。

 千葉県浦安市の「しおかぜ保育園」。子どもたちが「おねがい カメさんー」と歌いながら、手洗いを始めた。歌は花王が作ったもので、約三十秒間で手の甲、指や爪の間、手首などを洗う。

 「歌だと楽しく手洗いを習慣付けられる。インフルエンザなどの感染症は、重篤化すると命に関わるので、毎年十月以降はいつも以上に気を付けている」と大島智保子園長。園児の場合、爪の間や親指などに洗い残しが多いそうだ。

 同園では室内の除菌や消毒にも力を入れている。ただ、いくら徹底しても、家庭で感染することもあり、十一月はプリントなどで対策を発信。「かぜ予防6か条」として、「(1)うがい、手洗い(2)汗をかいたらすぐ着替え」などと紹介した。

 コミカルな振り付けの「世界手洗いダンス」を広める日本ユニセフ協会は近年、全国の家庭の手洗い状況を調べた。結果、十九歳までの男性と四十代の父親世代の手洗い時間が短いのが分かったという。「不十分でも、やった気になっている人も多いのでは」と広報担当者。自らが周囲の感染源にならないようにしたい。

 「歌などで手洗いを教えるのは、教育プログラムとして有効」と話すのは、芝大門いまづクリニック(東京都港区)の今津嘉宏院長だ。感染症対策は「手間を掛けない方法が長続きしやすい」ため、気軽にできる方法の習慣化を勧める。

 「手洗いは、外出先などでせっけんがなくても、水道の流水で数十秒洗えば十分に汚れは落ちる。うがいも、音を立てるやり方が苦手なら、水道水で口をすすぐだけでも効果がある」と言う。こまめに取り組み、回数を増やすのを意識したい。

 マスクの着用は、喉などの加湿につながり、せきやくしゃみで飛沫(ひまつ)を人に掛けない「せきエチケット」にもなる。厚生労働省はインフルエンザ対策で、せきエチケットのほか、発症をある程度抑えて重症化を防ぐ効果もあるとしてワクチン接種などを推奨する。

 「今年は天候不順が続いた。こういう時こそ、リズムを付けて規則正しく過ごして」と今津さん。多くの患者に接する自らは「毎日、自分の体調の変化に気を配り、変調があれば早めに対処するのでまず感染症にかからない」と秘訣(ひけつ)を語った。

 東京五輪などで海外から多くの人が来ると、さまざまな感染症が国内に入る可能性もある。予防策の基本は同じで、今津さんは「それに備える練習のつもりで、この冬の感染症対策をしてみては」と提案した。

 

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