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【暮らし】

新年、日記付け健康生活 体重、腹囲、歩数、血圧…毎日測り「見える化」

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 健康に生活できる「健康寿命」と平均寿命の差は男性で9年、女性で12年。健康寿命を少しでも延ばすには、健康管理が欠かせない。運動や食事など生活習慣の改善を始められない人は、新年を区切りに、まず日記から始めてはいかが。(小中寿美)

 簡単なのは体重や腹囲、歩数を毎日測って記録する方法。体の変化を「見える化」することで健康状態を知ることができ、食事の量に気を付けるなど生活を見直すきっかけにもなる。

 日記に書き込んでもよいが、市販されている記録表を使う手もある。一年分の表や健康診断の結果を書き込む表を盛り込んだ「だいじな体 見つめ手帳」(ワイズアップ)の著者で、薬剤師の中村千鶴子さんは、測定して記録するメリットを「体のリズムを知り、体の発するサインに気づけるようになる」と説明する。

 体調不良のときは記録表に症状をメモしよう。製薬会社で消費者の相談に応じていた中村さんによると、いつから症状があるか覚えていない人が多いという。メモすれば受診の際も正しく伝えられる。

 血圧計がある場合は自宅でも血圧を測るとよい。血圧は一日の生活の中で大きく変動し、健診で正常でも早朝などに上昇する「仮面高血圧」の人もいるからだ。食事や運動も数値に影響するため、朝食前と就寝前に測定するのがお勧めだ。

 自治体が交付する「健康手帳」に記録表が付いている場合もある。富山県高岡市の「エンジョイライフ記録表」や神奈川県海老名市の「技あり!チャレンジ日記」をはじめ、独自に作った記録表をホームページからダウンロードできるようにしている自治体も多い。

◆寝る前に「3行」 失敗・感動・目標

 測定を継続できないという人は「3行日記」を試してみては。提案するのは自律神経に詳しい順天堂大医学部の小林弘幸教授(57)。「日記をつけると自律神経が整い心と体をコントロールできるようになる」と説く。日記を付けることが健康法になるというのだ。

 「病気になる、イライラするなど心身の不調は自律神経のバランスの乱れから来る」と小林さん。ストレスの多い現代社会では乱れるのはよくあることだが、「乱れたまま寝るとバランスはさらに悪化する。乱れを日々修正する手段が寝る前に付ける日記」と話す。

 自律神経には、心拍数や血圧を上げて戦闘状態にする「交感神経」と、反対の働きで心身を落ち着かせる「副交感神経」がある。日中の活動時は交感神経が高めに、夜の休息時は副交感神経が高めに働くとバランスがよいが、小林さんによると、大半の人は、バランスが悪い上に副交感神経の数値そのものが低くなっていると考えられるという。

 副交感神経の働きを高めるには、寝る前に自律神経をしっかり切り替えることがポイントになる。二十年近く試行錯誤して行き着いたのが図のように三テーマを上から順に記す方法だ。たとえばこんな具合。(1)友人にウソをついた、サイテーだ(2)ついに合格、やった! やった! やった!(3)あすこそ六時に起きるぞ

 マイナスの感情を吐き出し、よかったことは記憶に刻み、目標を具体化して意識付けする。書き方は「できるだけ簡潔に、手書きでゆっくりと」。続けるためには「『毎日欠かさず』と気負わない。空欄が増えてしまったらスケジュール帳を見返して、その日したことを書くだけでもいい」。

 記すのが体調でもよい点は中村さんの意見と一致する。総合診療科で診察も担当する小林さんは「二週間続く症状があったら受診して」と助言している。

 

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