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【暮らし】

消費トレンド どうなる?どうだった?

パナソニックの郵便受けと一体化した宅配ボックス

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 二〇一八年は、どんな商品やサービスが消費者の心をつかむのか。新年の消費のキーワードとして、専門家は「ひとり助け」「非日常」「原点回帰」などを挙げている。一方、今年を振り返ると、四十、五十代がかつて親しんだ商品が売れ筋に。若い世代は会員制交流サイト(SNS)などで消費した商品などを発信し、トレンドを広めた。こうした消費傾向もしばらく続きそうだ。(砂本紅年)

◆キーワードは「ひとり助け」

 博報堂は来年の消費キーワードに「ひとり助け」を挙げる。単身世帯や、多忙で家事などに時間を割けない共働き世帯の増加で、「自分一人で何とかすることを支える商品やサービスのニーズが高まる」とみている。

 自宅に不在がちでも、時間に縛られずに荷物を受け取れる「宅配ボックス」。パナソニックによると、三月から前年同月比五倍以上の売り上げが続いており、来年もその勢いは衰えそうにない。

 ほかに家事にかかる時間を短縮する「時短家電」「家事代行」も来年以降、利用者がさらに拡大しそうだという。

 運転技能が低下する高齢ドライバー向けの事故防止サービスや、自動運転システム搭載車にも注目が集まる。さまざまな機器がインターネットにつながる「IoT(インターネット・オブ・シングス)」なども性能が上がり、一人暮らしの高齢者らにも役立ちそうだ。

 今年後半は、人の呼び掛けに応えたり、音楽をかけたりしてくれる人工知能(AI)スピーカーも登場して話題になった。家事や介護・育児など生活を支援し、日常を充実させる技術の進歩に期待が高まっている。

 一方、楽天でトレンド分析をしている清水淳さん(43)は「季節感のない商品やユニセックスな服装など『非日常的な体験』を得られる商品が伸びる」と予測。プレゼントで驚かそうと、冬のマンゴーなど季節感が逆転したものが好まれ、すでに売れる兆しも出ているという。

 今年は「インスタ映え」が流行語になったように、色彩など見た目が重視された。来年は見栄えに加え、味や素材にこだわりのある商品や、体や自然にやさしい商品など「原点回帰」の傾向が強まるとみる。

◆ドラクエ11や復刻ゲーム機 40代がヒットけん引

 ネットショッピング「楽天市場」は、今年の流行商品・サービスなどを表す「ヒット番付」を発表。「西の横綱」に、40代前後の青春を彩った商品の再ブームを選んだ。

 任天堂が10月に発売した家庭用テレビゲーム機「スーパーファミコン」の復刻版は、多くの往年のファンが買い求めた。人気ソフト「ドラゴンクエスト11」は40代に売れているという。

 若者のファッション分野でも、約20年前のヒット商品が再びスポットライトを浴びた。昨年からフライトジャケットの一種「MA−1」や、首元につける「チョーカー」が人気を集める。歌手安室奈美恵さんの引退宣言もあり、膝上まであるニーハイブーツや厚底靴、ミニスカートなどが若い女性に売れ始めている。

 今年もトレンドの発信メディアとして存在感を示したのが、インスタグラムなどのSNSや、ユーチューブなどの動画投稿サイト。

 SNSなどで見つけた商品やサービスをインターネットで調べ、関心を持ったら購入したり、試したりして自分も発信する−。「東の横綱」には、若者のこうした消費循環を選んだ。

 インスタグラムの投稿で、ガラス瓶に保存液と植物を入れた「ハーバリウム」や、香川県のカラフルなあられの一種「おいり」、オレンジのワインなども人気に。

 「明治 ザ・チョコレート」もデザイン性のあるパッケージが話題を集め、計画時の2倍以上となる4000万個を販売した。

 手でくるくる回すおもちゃ「ハンドスピナー」は、ユーチューブに動画を定期的に投稿する「ユーチューバー」が紹介したことがきっかけで、ブームとなった。

 

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