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【暮らし】

なじもう!新職場(上) 親近感湧く自己紹介を

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 四月は新しい出会いの季節。勤務先で新しい部署に異動すると、しばらくは「うまくなじめるだろうか…」と不安を感じるもの。新しい職場に溶け込み、仲間の信頼を得るためのこつというものはあるのだろうか。企業や官公庁のコミュニケーション研修の講師を務めているNPO法人「日本教育養成学会」(名古屋市中村区)理事長の青嶋宮央(みやお)さん(53)に聞いた。 (河郷丈史)

 コミュニケーションの入り口となるのが自己紹介。ただし、単に名前や部署歴を伝えるだけでは何の印象も残らない。「相手との『共通点』を出してみるのがポイントです」と青嶋さんは言う。共通する趣味があったり、出身地が同じだったりして、初対面から打ち解けたという経験は、多くの人があるはずだ。

 例えば、自己紹介に「パンにはまっていて、おいしい店を探しているんです」と付け加えてみよう。パンが好きな人の印象に残りやすいし、「おいしい店を知っているから一緒に行かないか」と、誘いが舞い込んでくることもある。マニアックな趣味だと、相手が分からずに引いてしまう恐れがあるので、多くの人が知っているような話題を選ぶのが無難だ。

 このほか、第一印象と実際の「ギャップ」をアピールするのも効果的。まじめそうな人が「しっかりしていると言われますが、道をよく間違えるんです」と話したり、逆にルーズに見られる人が「細かいことが気になるタイプです」と言ったりすれば、聞く人は意外性を感じて親近感を覚えたり、良いイメージを抱いたりする。ギャップを使いこなすには、自分が初対面の相手からどう見られることが多いのか、思い起こしておくことが肝心だ。

 飲み会など、職場以外で同僚と接する機会を積極的につくるのも手。「十日間に三回、仕事以外の場で会うと、かなり仲良くなれます」。子育てなどで飲み会が難しければランチでもいいし、休憩時間に缶ジュースを一緒に飲むだけでもいい。同僚から声が掛からなければ、「皆さん、お昼はいつもどうされているんですか」と自分から尋ねてみると、「じゃあ一緒に」となるかもしれない。

 話し掛けられやすくするには、何より笑顔を絶やさないこと。声が低めな人は、少し高めを意識するだけで好印象に。「異動したばかりの時期は相手に合わせなければならないことが多く、ストレスがたまる。その分、休みの日は自分が好きなことを思い切りやって、うまく発散しましょう」

◆異動先、不本意でも…良い面探して前向きに

 異動が不本意で、新職場で働く意欲が高まらないということもある。青嶋さんは「『嫌々来ました』と顔に出てしまうと、人間関係づくりは最初からつまずく。まずは新職場の良い面を探して『この部署で良かった』と思うことが必要」と指摘する。

 例えば「激務でもやりがいのある部署から、閑職に回された」と感じても、「数字にばかり追われなくてもいい」「自由な時間が増えたので資格の勉強ができる」など、メリットはいくらでもある。「自宅と職場が近くなった」など、ささいなことでもいいので、一日に三つぐらい、良い面を見つけていけば、気持ちはだんだん前向きになる。そうすれば自然と表情が良くなり、仕事もうまく運ぶはずだ。

 「自分自身と良いコミュニケーションをとれれば、新しい職場でも必ず評価されます」と青嶋さんはエールを送る。

     ◇

 五日の(下)では、迎える側が気を付けるポイントについて聞く。

 

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