東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 暮らし > 暮らし一覧 > 5月の記事一覧 > 記事

ここから本文

【暮らし】

親子で調べよう「花言葉」 親しみや感謝、育む機会に

写真

 きょうは自然に親しみ、豊かな心を育む「みどりの日」。子どもと花を見に行くという人もいるだろう。そこで、眺めるだけでなく「花言葉」を調べてみてはどうだろう。一輪一輪に秘められた言葉を知ると、見慣れた花でも違った趣を感じ、子どもの自然への興味も膨らむはずだ。 (河郷丈史)

 「人間は古くから自分の思いを表そうと、花に意味を与え、さまざまな花言葉をつくりだしてきました」。花言葉に関する著書があり、子どもを対象にした園芸教室などを開く「ジュリエッタ・ガーデン」(横浜市都筑区)代表で園芸家の国吉純さん(55)はこう話す。

 国吉さんによると、花言葉は色や形、その花にまつわる神話や伝承などに由来する。一つの花が多くの花言葉を持っていたり、同じ花でも色によって花言葉が違ったりする。

 これからの季節に楽しめる花で、子どもも楽しめそうな花言葉を探ってみよう。例えば「花の女王」と呼ばれるバラには、「美」と「愛情」という花言葉がある。ギリシャ神話に、大地が創造する最も美しい物として登場するのに基づいた。小さな花が集まって咲くバーベナは、花が寄り集まる様子から「家族のだんらん」。ハーブティーでおなじみのカモミールは、踏まれても丈夫なことから「苦難に耐える」というたくましい花言葉を持つ。

 こうした花言葉を調べてみるのにちょうどいいのが、十三日に迫った母の日のギフト選び。「母への愛」という花言葉を持つ赤いカーネーションが定番だが、それ以外の気持ちを託せる花を父と子で探してみると楽しい。例えばバーベナを贈れば「お母さんの支えがあって、一家だんらんの時間を持てている」と感謝を伝えられる。国吉さんは「バーベナの和名はビジョザクラ。お母さんもきっと喜びますよ」。

 生態が花言葉の由来になっている花を、実際に育ててみるのも手。夏の風物詩のヒマワリは、成長期に太陽を追うように向きを変えることから「あなただけを見つめる」という花言葉が生まれたとされる。ちょうど五月は種まきのシーズン。親子で一緒に育てながら観察してみてもいいだろう。

 「自由な発想で、その家族だけの花言葉をつくってみるのも面白いのでは」と国吉さんは提案する。見た目の雰囲気がお母さんに似ている花や、おばあちゃんが大切に育てている花があれば、その人のイメージを表すオリジナルの花言葉をつけてみよう。記念日などに合わせてその花を本人に贈れば、言葉では表しにくい気持ちを伝えることができ、家族の絆が深まるというもの。

 花言葉は野菜や果物にもある。トマト(完成美)、ナス(つつましい幸福)、ブルーベリー(知性)、ブドウ(思いやり)など。香辛料に使われ、生の葉は「パクチー」として食べられるコリアンダーも「隠れた長所」という言葉を持つ。食卓に並べたときに子どもに教えてあげると、嫌いなものを食べてくれるきっかけになるかもしれない。

 「花言葉を通じて親子の会話を深めれば、子どもはきっと花や自然に関心を持ってくれます」と国吉さんは話している。

 

この記事を印刷する

東京新聞の購読はこちら 【1週間ためしよみ】 【電子版】 【電子版学割】

PR情報