東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 暮らし > 暮らし一覧 > 5月の記事一覧 > 記事

ここから本文

【暮らし】

旬の野菜で四季を楽しむ 食卓豊かに 漬物のススメ

ぬか漬けを取り出し「表面にとげがある新鮮なキュウリのほうがおいしくできる」と話す塚田喜代子さん=名古屋市南区で

写真

 おいしいけれど塩分が気になる漬物。自分で漬けると、時間や手間がかかって大変なイメージもある。しかし、スーパーで買うよりも安価だし、何より塩分や味を自分の好みにできる。四季を通じ、漬物がある食卓を楽しむ人たちに、「漬物のススメ」を聞いた。 (出口有紀)

 「今年初めてのぬか漬け。食卓に出すと、家族も『夏が来るなあ』って言います」。名古屋市南区の主婦塚田喜代子さん(70)は、ぬか床から鮮やかな緑色のキュウリを取り出した。いただくと、シャキシャキした食感に、わずかな酸味とぬかの香り。塩味はだいぶ控えめだ。

 「物足りなかったら塩の代わりに酢をかけたりと、実験しています」と、塚田さんは笑う。減塩を意識するようになったのは五年前。階段で転んで左足首を骨折し、二カ月間入院してから。糖尿病も患い、飲酒と喫煙をやめ、漬物も塩を控えたり、減塩タイプの塩を使ったりしている。

 漬物をほとんど食べない人もいるが、塚田家の食卓に漬物は欠かせない。「旬の野菜で安くおかずができるし、常備もできる」

 漬けるのが大変と、尻込みする人もいるが、塚田さんは「おいしいものを食べるのに、手間を惜しんではいけません」と笑う。自身、結婚した十九歳のころは、米のとぎ方も知らないほどだった。四人の子を育て、成長期にたくさんごはんを食べてもらおうと、見よう見まねで作ったり、テレビや新聞などのレシピを試したりして、バリエーションを増やしてきた。

 「初めての人には、すぐ食べられる漬物がおすすめ。塩昆布と適当に切った白菜をポリ袋に入れ、空気を抜いて冷蔵庫に入れておくと、常備菜になる」

 名古屋市社会福祉協議会(社協)は、塚田さんのほか、訪問介護サービスなどの利用者やヘルパーらのおすすめ漬物レシピ五十三点を紹介する「なごや漬け物語り」を中日新聞社から出版した。レシピには、漬ける人の思いやエピソードも添えた。企画した社協在宅福祉部の兼松宏紀さん(44)は、自宅で掲載されたレシピをいくつか試したという。「『適量』とあるのは、その人の感覚。材料も目分量を数字化しているので、自分の好みの味を追究してほしい。漬物には目分量が多いが、そこが面白いところでもある」と話す。

 B5判で百四十四ページ。千八十円。(問)名古屋市社協在宅福祉部=電052(731)9758

*春キャベツのレモン漬け

<材料>

 春キャベツ半玉、レモン1個、塩少々

<作り方>

<1>キャベツを3センチ四方のざく切りにする

<2>キャベツをボウルに入れて、塩を軽く振って置いておく

<3>キャベツがしなっとなったら、軽く水分を切る

<4>レモンを2ミリほどの輪切りにする

<5>漬物器にキャベツとレモンを交互に重ねて入れて漬ける。2日ほどで食べられる

*キュウリの一本漬け

<材料>

 小さめの曲がりキュウリ適量、塩(キュウリの重さの5%ほど)、板ずり用の塩適量、鷹(たか)の爪適量

<作り方>

<1>キュウリのへたを落とし、ピーラーで何カ所か皮をむく

<2>塩少々をキュウリにまぶし、板ずりする

<3>水洗いし、水分をふき取り、容器に並べる

<4>鍋に水、塩、鷹の爪を入れ、ひと煮立ちさせる

<5>キュウリの入った容器に熱い漬け汁をひたひたに注ぎ入れる

<6>重しをして冷ます。半日ほどで食べられる

 

この記事を印刷する

東京新聞の購読はこちら 【1週間ためしよみ】 【電子版】 【電子版学割】

PR情報