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【暮らし】

害虫増殖 どう抑える 梅雨こそ注意 アレルギーの原因にも

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 暑くてじめじめした梅雨のシーズンは、家の中で害虫が増殖する時季でもある。アレルギー症状を引き起こすこともあれば、人を刺す恐れもある。一般財団法人「日本環境衛生センター」(川崎市川崎区)環境生物・住環境部長の武藤敦彦さん(63)に、梅雨の季節に増えやすい害虫と対処法を聞いた。 (河郷丈史)

 梅雨の時季に増えやすい虫といえば、まず思いつくものといえばダニ類だ。中でも家の中に最も多くいるのがヒョウヒダニだ。武藤さんは「布団やカーペットに多くいて、人のふけやあかを餌にします。布団の使用期間や管理状況にもよりますが、一枚に数万匹いることもあります」と言う。気温二五度以上、湿度60〜80%で最も繁殖するという。

 人を刺したりはしないが、ふんや死骸、脱皮殻がアレルギーの原因になる。小児ぜんそくやアトピー性皮膚炎の原因にもなり得る。

 ヒョウヒダニが増えると、それを餌にするツメダニも増える。口に針があり、ほかのダニなどの体液を吸うが「ツメダニがいる畳や布団に人間が寝転がると、刺してくることもあります」と武藤さん。「ダニに刺された」というときのダニは、ほとんどがこのツメダニだ。腹の周りなど皮膚の柔らかいところが刺されやすく、赤く腫れてかゆみが出てくる。

 カビを餌にするチャタテムシも、畳の裏や壁の断熱材など、カビが生えるところに発生しやすい。体長一ミリ余の茶色っぽい虫で、古い本を開くと出てくることもある。繁殖力が強く、湿度80%以上になると二カ月で四百〜五百倍に増える。アレルギーの原因になったりする。ゴマ粒ほどの大きさのヒメマキムシやホソヒラタムシも、カビを餌にしているため、梅雨時は増えやすくなる。

 こうした虫の発生を抑えるには、どんな対策が有効だろうか。「家の中の湿度をなるべく下げることが大切」と武藤さんは言う。湿度60%以下を目標に、除湿機を使ったり、天気が良い日に窓を開けてこもった空気を入れ替えたりしよう。湿度60%といっても、湿度計がない家では難しいが、雨降りのジメジメした日で湿度は80%以上。40〜60%は人が快適に暮らせるとされる湿度だ。

 いつも寝ている布団もダニが増えやすいので、こまめな天日干しが欠かせない。ダニは天日干ししても死滅せず、日光の当たっていない側へ逃げるが、布団にこもった湿気を取り除けるので、ダニがすみづらい状態となり、増殖は抑えられる。布団に黒い布を掛けて干せば、日光の熱を吸収して布団が熱せられ、一定の駆除効果も期待できる。繊維を高密度にした布団なら、ダニが中に入り込むのを防げる。

 ただし、せっかく干しても、ふんや死骸などのアレルギー物質が布団に残ったままでは意味がない。干し終わった後は、丹念に掃除機をかけよう。

 

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