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【暮らし】

<どうしてますか家事>子どもも分担、環境づくりを

夕飯用のみそ汁をつくる佐久間悠君=東京都足立区で

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 「どうしてますか家事」では、夫婦で家事を分担する方法について三月二十八日と五月十七日に考えた。子どもがいる家庭だったら、夫婦間に続いて子どもと分担する方法も考えたい。ただ、どう仕向けると、子どもも進んで家事をしてくれるだろうか。子どもに家事を「任せている」家庭に話を聞いた。 (寺本康弘)

 東京都足立区の保育園児佐久間悠(ゆう)君(6つ)は毎夕、台所に立つ。高さ約三十センチの台に上がり、みそ汁を作る。用意してもらった温かいだしに、みそを溶かし、カットワカメなどの具を入れるのが悠君の仕事。味見をし、みその量を微調整。「おいしい」。納得の表情になればできあがりだ。風呂掃除も悠君の担当だ。

 父親で専業主夫の佐久間修一さん(51)によると、みそ汁作りも風呂掃除も、佐久間さんがしているのを見た悠君が自分から「やりたい」と言いだした。悠君が助けを求めない限り、佐久間さんは手出ししない。始めたばかりの四歳のころは、みそ汁の味が薄かったり、濃かったり。風呂も水あかが残っていたことも。「親が手を出さないように我慢も大切」と話す。

 佐久間さんは「できなくても怒らないが、浴槽に水あかが残っていたら『ザラザラしているね』などと、結果はきちんと伝える。それが次のやる気につながる」と話す。

野菜を包丁で切る石島小琴ちゃん=同新宿区で

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 新宿区の保育園児石島小琴(ここと)ちゃん(3つ)は、母の小夏さん(34)の料理を手伝う。卵を割ったり、レタスをちぎったり。最近は包丁で野菜を切ったりもする。

 始めたのは一歳前後から。遊びの一環で、小夏さんと料理や遊び道具の片付けをしていた。最近はおもちゃも一人で片付ける。小夏さんは「自分のことは自分でする人になってほしい」と期待する。

 家族間の家事シェアを提唱し、子どもの家事参加についての講座などを開くNPO法人「tadaima!」(京都府)の代表理事三木智有(ともあり)さん(38)は「子ども自身が『やりたい』と興味を持ったときにやらせてみるのが大切」と話す。

 誘うのに適しているのは小学校入学前。三木さんは「さまざまなことに関心を示し、小学生のように宿題やゲームで忙しくない」と説明する。

 包丁を使うなど危険なこと以外はあれこれ指図せず、挑戦する気持ちを評価し「ありがとう」と感謝を伝えよう。

 次のステップは習慣化。おもちゃなどを片付ける習慣を付けるには「お出かけ前に片付けよう」「食事前に片付けよう」など分かりやすく簡潔に呼び掛けるといい。その際「遊び終わったら」は禁句。「子どもにとって遊びに終わりはないから」と三木さん。子どもが迷うので、ルールを簡単に変えないことも大切だ。

 環境づくりも必要だ。遊ぶ場所とおもちゃを収納する場所は部屋の同じ区画にすると片付けやすい。ただ、子どもに家事を教えるのは大変。三木さんは「無理せず余裕を持って、できる時に楽しみながら一緒にやれば十分」と話す。

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 家事に対する意見や体験談を募集しています。メール=seikatut@tokyo-np.co.jp=件名に「どうしてますか家事」と記入を。随時掲載します。

 

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