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【暮らし】

敏感肌 夏のスキンケア クレンジング、なでるように 洗顔に熱い湯はNG

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 汗をかいたり強い紫外線(UV)や冷房に当たったりして、夏の肌は過酷な状況にさらされ、ダメージを受けやすい。肌のバリアー機能が弱い敏感肌の人ならなおさらだ。敏感肌のスキンケア方法について、専門家に話を聞いた。 (花井康子)

 健康な肌は、汗や老廃物、ほこりなど外からの刺激をはね返す力が備わっているが、敏感肌は肌の表面に近い角質層に隙間ができているため、隙間から入り込んだ刺激に反応して赤みやかゆみが出る。隙間があるため水分が蒸発しやすく、常に乾燥しているような状態に。特に夏場は汗が入り込みやすいため、ぬれたガーゼやタオルでこまめに拭き取り、かゆみが出ないように冷やすことも必要だ。

 敏感肌専門のスキンケア講座を開催する薬剤師の石川奈美さん(48)によると、「清潔」と「保湿」がケアの基本。クレンジングと洗顔でしっかり化粧や汚れを落とし、清潔さを保つことが大切という。

 クレンジングでは、てのひらで肌にクレンジング剤を密着させながら、なでるように滑らせるのがこつ。肌の薄い目の周りは目元のメーク専用のクレンジング剤をコットンに含ませ、数十秒から一分間くらい目に載せ、横にスッと引くだけで十分。目の際など取り除きにくいところはコットンの角や綿棒などでそっと拭き取る。コットンは硬いと肌を傷めるため、繊維が長く、柔らかいものを選ぶ。

 洗顔は、低刺激の洗顔料を泡立て「泡を顔に置いて流す感じで」。三二〜三六度くらいの湯で洗い流すのがポイント。熱すぎると皮脂が取れすぎ、バリアー機能が弱くなってしまう。かきむしって傷ができていたりするとしみることがあるが、「しみるからと洗わないと悪化する」と石川さん。男性や子どもでも洗い方は同じ。洗った後は、ヒアルロン酸などが配合された保湿力の高い化粧水や乳液などを使い、角質層に隙間ができないように整える。化粧水をつけるときも手ではなくコットンを使うと隙間なく浸透させることができる。

 愛知県一宮市の会社員女性(39)は敏感肌で、子どものころからアトピー性皮膚炎を患う。大人になってからもストレスがたまると顔や首がかゆくなり、ステロイド薬を塗り続けた。

 女性は石川さんのアドバイスを受けてスキンケアを続け、四、五年かかったが、肌はつるつるになり見た目では敏感肌だと分からなくなった。「スキンケアの方法を習い、根本的に肌質を改善することで少しずつ肌が再生するのが分かった」と笑顔を見せた。

◆保湿、クリームより化粧水・乳液 日焼け止めはSPF値低めに

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 夏場は毛穴の中に皮脂がたまりやすく、放置するとにきびや黒ずみの原因にもなる。

 皮膚科医で岐阜市のなおみ皮フ科クリニック院長の梶田尚美さん(45)は「保湿は必要だが、こってりしたクリームは塗りすぎると毛穴がふさがってしまう。夏は化粧水や乳液などでさっぱりさせて」とアドバイスする。外気やエアコンの風が直接当たる腕やひざ下も乾燥しやすいため、体も乳液などで保湿する。

 夏の強い紫外線を防ぐため、防止効果を示すSPF値の高い日焼け止めを選びがちだが「敏感肌の人には負担になるのでSPF15〜20くらい、プールなど水に入る場合でもSPF30くらいにとどめて」と話した。

 肌に優しい天然成分の化粧品でも、人によっては合わない場合があり、洗浄力が弱く汚れが残ったり、効果が薄かったりすることもある。専門の医療機関では、血液検査やパッチテストでアレルギーの有無や対象、合わない化粧品の種類などを調べることができる。梶田さんは「敏感肌は皮膚の病気の始まりだが、しっかりケアすれば治すことができる」と話している。

 

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