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【暮らし】

お弁当×アート 作家8人の企画展 上野・都美術館

弁当箱を開けるとショートムービーが映し出される森内康博さんの《MakingofBENTO》

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 食べる人に対する作り手の思いが詰まっていたり、一緒に食べることでつながりが深まったり−。日本独自の食文化「弁当」をコミュニケーションの視点でとらえた企画展「BENTO おべんとう展」が、東京・上野の東京都美術館(台東区)で開かれている。記者も毎日、高校生の息子に弁当を作る一人(今は夏休みだが)。8人の作家により、弁当がどんなアートになるのか。興味津々で見に行った。 (竹上順子)

 会場内のエスカレーターで階下に降りる途中、下のフロアに並ぶカラフルな「弁当箱」が目に飛び込んできた。オランダの「イーティング・デザイナー」、マライエ・フォーゲルサングさんの作品《intangible bento(インタンジブル ベントー)》だ。

 フロアに着き、布をかき分けて箱の中に入ると、中には小さな「おべんとうの精霊」がいた。音声ガイド「精霊フォン」で話を聞くことができる。ある精霊はコメの話を、別の精霊はプラスチックごみの話をしてくれた。弁当の持つ多様な側面に気づく。海藻などの匂いがする箱もあり、さまざまな感覚を刺激された。

中に入ると「おべんとうの精霊」と会えるマライエ・フォーゲルサングさんの《intangiblebento》

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 弁当箱を開けるとショートムービーが流れだすのは映像作家、森内康博さんの《Making of BENTO》。中学生が自分の弁当を作る様子を、仲間の中学生が撮った。生徒がスーパーで材料を吟味する姿がほほ笑ましい。「ウインナーと俺」などユニークな題のフィクションもあり、なかなかの見応えだった。

 美術家、小山田(こやまだ)徹さんの《お父ちゃん弁当》は、幼稚園に通う娘や息子が描いた「おじさん犬」「こうごうせい(光合成)」などの指示書(絵)と、それらを基に作った弁当の写真。ずらりと並ぶ作品にまず圧倒され、親子の創造性にまた圧倒された。作る方も食べる方も楽しそう…朝の忙しい時間には無理かな…でも一回はチャレンジしてみたい…と思いつつ見た。

 ほかにも江戸時代の豪華な弁当箱や弁当を食べる人たちの写真、おかずを分け合うことからイメージした「おすそわけ横丁」など、多彩な作品がそろう。夏休みのお出かけにぴったりだし、九月からの弁当作りも楽しくなりそうだ。

 十月八日まで。入場料は大人八百円、大学生・専門学校生四百円など。高校生以下無料。問い合わせは、都美術館=電03(3823)6921=へ。

子どもの絵と実際に作った弁当の写真が並ぶ小山田徹さんの《お父ちゃん弁当》=いずれも東京都台東区の都美術館で

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