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【暮らし】

夏の低栄養、シニア注意 タンパク質不足で筋力低下も

 立秋が過ぎても猛暑が続き、体の疲れを感じる高齢者も多い。この時期は、夏バテを防いで体力を維持するためにも栄養を適切に取ることが大切だ。ただタンパク源となる肉類はしっかりかまないと吸収できず、この暑さでは食べる気力もなえてしまう。こうした高齢者は、タンパク質不足による「夏の低栄養」に注意が必要だ。 (白鳥龍也)

 低栄養とは、食欲低下などで食事量が減り、筋肉を作るのに必要なタンパク質が不足した状態のこと。高齢者が低栄養になると、フレイル(虚弱)やサルコペニア(筋力低下)を招き、介護が必要になる場合もある。

 東京都健康長寿医療センター研究所によると、低栄養状態は死亡リスクが一・五倍ほどに高まり、認知機能も衰えやすくなるという。特に高齢者世帯では、食事がワンパターンとなって量も少なくなりがち。知らず知らず低栄養に陥ることがあるので、周囲が気に掛けてあげたい。

 一方で近年、シニア世代の肉の消費が伸びる傾向がある。厚生労働省の二〇一六年国民健康・栄養調査では、六十代の一日当たり平均肉類摂取量は十年前の約一・五倍の八十四グラム、七十歳以上は一・四倍の六十六グラムとなっている。二十代の伸び率は一・二倍で、シニア世代が上回っている。

 外食業界もこの世代に注目する。焼き肉バイキングチェーン「すたみな太郎」は食べ放題の各コースに原則六十歳以上の料金を設け、夕食では通常の大人より約三割安く設定。鍋料理チェーンの「しゃぶしゃぶ温野菜」でも、六十五歳以上は、食べ放題コースを五百円引きにするサービスを提供している。

◆お肉を野菜と一緒に

 高齢者の肉の消費が伸びているものの、かむ力が弱まったり、油っこく感じたりで肉を避けがちな人は少なくない。そこで、自宅でおいしく肉を食べられる手軽なメニューを、エバラ食品工業の管理栄養士菊岡裕子さん(38)に聞いた。

 菊岡さんが薦めるのは「バランスパワーサラダ」。かみやすいように肉は一口サイズにし、野菜と一緒に食べることでさっぱりした味わいになる。タンパク質が一人分で約三十グラムと、成人男性の一日の推奨摂取量の約半分が取れる。ビタミンCが豊富な野菜や果物と一緒に取ることで、牛肉に含まれている鉄分も効率よく吸収できる。

 菊岡さんは「薄切り肉を使うなど工夫する手も。果物がたっぷり使われている焼き肉のたれは、意外に塩分や脂質が低い上、野菜とも相性がいいので、焼き肉以外にも活用できます」と話す。

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◇バランスパワーサラダ

【材料】(2人分)

牛ももステーキ用肉 1枚(約200グラム)

サラダ油 大さじ1/2

リーフレタス 2枚

ミニトマト 4個

キュウリ 1/2本

カボチャ 適量

キウイフルーツ 1個

モッツァレラチーズ 50グラム

ブロッコリー 3〜4房

ミックスナッツ 適量

コーン 大さじ4

焼き肉のたれ 大さじ4

ご飯 (茶わん)2杯

【作り方】

<1>牛肉は常温に戻しておく。

<2>フライパンに油をひき、牛肉を強火で30秒、弱火で1〜2分焼く。裏返して同様に焼き一口大に切る。

<3>レタスを手でちぎり、ミニトマトは半分に、キュウリ、カボチャ、キウイ、チーズは一口大に、ブロッコリーは小房に分け、ナッツは粗くきざむ。

<4>カボチャ、ブロッコリーはそれぞれ耐熱容器に入れて電子レンジへ。カボチャは約2分、ブロッコリーは約1分加熱。

<5>器に(2)(3)(4)とコーンを盛り、焼き肉のたれをかけて完成。ご飯と一緒にどうぞ。

 

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