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【暮らし】

無理なく貯蓄するこつ 日々の小さな出費 見直し 

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 「収入が低いから、お金をためられない」「まとまったお金があると、つい使ってしまう」−。老後資金や教育費など貯蓄の必要性は感じつつも、お金の管理が苦手でためられない、という人は少なくない。そんな人でも無理なく貯蓄できるこつはないか。ため上手のファイナンシャルプランナーに貯蓄の基本について聞いた。 (砂本紅年)

 著書「ほったらかしでもなぜか貯まる!」(主婦の友社)を六月に出版した風呂内(ふろうち)亜矢さん(39)。「以前は、お金はあればあるだけ使うタイプでした」

 年収約四百五十万円だった二十代の独身時代、貯蓄額が八十万円しかなかったのに、新築マンションを衝動買い。貯蓄の必要性に直面し、お金の勉強を始めた。効果はてきめんで、購入から入居までの一年間で百六十万円をためた。

 風呂内さんがその際、まず見直したのは、カフェで数百円程度のコーヒーを買うなどの小さな出費。「いわゆる『ラテ・マネー』です」。米国の有名資産コンサルタントが「習慣で毎朝買うカフェラテ」を例につけた言葉で、実は重要ではない支出を意味する。

 日常生活を振り返ると、自動販売機で購入する飲み物代、携帯電話のオプションやアプリ代など、思い当たる「ラテ・マネー」があるはず。

 風呂内さんはそれまで、ATMの利用で手数料がかかっても気にしていなかったが、かからない時間帯に利用するなどして手数料を節約。毎勤務日に三百円かけていたコーヒー代も、一回四十円のドリップパックに変更した。「一回の支払いは少額でも、積み重ねれば大きな額になる。徹底的に排除して」

 消費行動全般も見直した。洋服を衝動買いすることが多かったが、「買っただけであまり着ない服も多かった」と風呂内さん。欲しいものだけを買うようにしたところ、約七万円かけていた一度の購入費を約二万円に抑えられるように。週四回ペースだった飲み会も、個別に会っていた友人らを一度にまとめるなどして回数を減らし、外食費を浮かしたという。

 一方で、風呂内さんは貯蓄専用の口座を開設。毎月、給与が振り込まれる口座から数万円ずつ移し、ボーナスも全額回した。

 貯蓄専用口座は、少しでも金利の高いネット銀行などがいい。毎月定額を給与振込口座から定額自動入金サービスで入金すれば、“ほったらかし”でたまっていく。「普段は見ない口座に、給与の一部を毎月移すことが大事。自由にできるお金は減るので、節約にもつながる」と風呂内さんは話す。

 ファイナンシャルプランナーの丸山晴美さん(44)も二十代で貯蓄に目覚め、年収三百万円時代に、四年間で六百万円ためた。

 丸山さんのおすすめは、ほしいもの、やりたいことを書き出した夢計画リストの作成。優先順位をつけ、各項目をかなえるために、いつまでにいくらためればいいか、を考えると、やる気が出る。丸山さんは「住宅購入」の目標を立て、レシートのチェックから支出行動の振り返りを始めた。

 レシートには、「必要なもので安く買えた」に「○」、「必要だけれど節約の余地がある」に「△」、「明らかに無駄遣い」に「×」と印をつけた。無駄な買い物を洗い出し、今後の消費行動につなげる。丸山さんは「無駄」が一カ月三万円あることに気付き、月に三万円を貯蓄に回すことにしたという。

 七月に出版した「『貯まる女』になれる本」(宝島社)で、貯蓄のノウハウを紹介している。

 

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