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【暮らし】

<どうしてますか家事>「パラレル」分担で連帯感 同じ時間に別の作業こなす

子どもの持ち物袋にアイロンをかける成瀬岳志さん=岐阜県各務原市で

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 共働き家庭の増加などで、家事をする夫が増えている。とはいえ、いまだに「手伝う」という意識が強く、家事は妻の指示に従うだけという夫も少なくない。そんな夫がより主体的に、家のことをするにはどうしたらよいだろうか。 (寺本康弘)

 岐阜県各務原市の会社員成瀬岳志さん(49)は、フルタイム勤務の妻と三〜九歳の子ども三人の家族五人で暮らす。

 成瀬さんが休みで妻が仕事という日、成瀬さんは妻に言われなくても保育園児二人の持ち物に慣れた手つきでアイロンを掛ける。平日も妻から「仕事で遅くなる」と連絡があれば、普段は妻がする食事の準備をする。細かい指示は特に受けない。

 むかしからこうだったわけではない。大きなきっかけは昨年、妻が二カ月入院したことだ。家事にやることが際限なくあると実感した。

 危機を乗り越えたことで、妻が仕事に復帰した現在も元の「お手伝い」には戻らず、引き続き主体的に家事をする。「フルタイムの共働きで、三人の育児もある。自分も責任感を持って家事をしないと、妻だけが家事の責任を負っていては家庭がまわらないと思うようになった」

 夫をやる気にさせるには、どうしたらよいだろうか。家族全員の家事シェアを提唱するNPO法人「tadaima!」(京都府)の代表理事、三木智有さん(38)は「夫が家事をしなくてもまわってしまうから、夫の主体性が生まれない」と指摘する。「妻が夫に『あなたがいないと困る』と、言葉で伝えるのが大事」という。

 夫がやる気を見せ始めたら、夫婦が同じ時間に別のことをするといい。三木さんは「パラレル(並行)家事」と呼ぶ。例えば、妻が料理をしている時に、夫が風呂掃除をする。朝なら、妻が料理中なら夫は子どもの支度、というふうだ。「次にやるべきことを、一方が先取りしてやるのが大事」と三木さん。

 パラレル家事をすると、夫婦の連帯感が強まる。さらに習慣化すると、一人が欠けると相手がどれだけ困るか具体的に想像できるようになるという。

 最初は夫の家事のできは、妻の納得できる水準には及ばないかもしれない。三木さんは「妻のやり方を正解とするのではなく、二人でルールを決めるのが大事」と言う。「こういうルールにしようと思うけれどどう?」と夫をルール作りに巻き込むと、夫も責任感を持ちやすい。

 夫の家事にイライラしても、一貫性なく注文を付けるのはNGだ。「夫は怒られないように言われたことだけをやるようになり、家事のやり方をいつまでも覚えません」と、三木さんは注意を促す。

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