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【暮らし】

子どもの写真 飾ってますか 「ほめ写」で自己肯定感↑

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 わが子の写真を家庭に飾ると、子どもは「自分は両親に愛されている」と感じ、自己肯定感が高まる−。こんな考えを基に、子育て世帯に写真の活用を呼び掛ける取り組みが始まっている。叱ることが多く、子どもをほめる機会がなかなかないという親も多いが、思い出のワンシーンを飾ると、大切に思っている気持ちを伝えられるという。 (河郷丈史)

 九歳の長女と七歳の長男を育てる千葉県松戸市の東海林智絵さん(42)は、子どもが初めて自転車に乗れたときや、家族の笑顔などをとらえた写真を部屋に飾っている。自分の子どもをほめるのはあまり得意ではないが、親子で写真を眺めながら当時を思い出すと、「『このときはこうだったよね』と、自然な流れでほめることができる」と話す。

 「ほめ写」と題したこの子育て習慣を呼び掛けるのが、静岡県内で小学校教師を長年務めた教育評論家の親野智可等(おやのちから)さん(60)。家庭訪問で「自己肯定感が高い子どもほど、家庭に写真が飾られていることが多い」と気付いたのが始まりだ。

 親野さんは八月、公立諏訪東京理科大教授の篠原菊紀さんや東京学芸大教授の岩立京子さんらとともに「ほめ写プロジェクト」を立ち上げ、保護者対象のセミナーを開くなど啓発活動を始めた。プロジェクトに合わせ、幼稚園から小学生までの親子六百組にアンケートを実施すると、「自分の親から愛されていると思う」「自分にはよいところがある」などの項目で、家庭に写真が飾ってある子どもの方が高い結果が出たという。

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 では、具体的にはどうやればいいのか。まず、子どもが好きなことに熱中している様子や、家族がふれあっているシーンなど、日常の風景をとらえた写真を選ぶ。きょうだいがいる場合は、偏りが出ないように気を配ること。部屋の壁など子どもがいつも通る場所で、その子の目線の高さに合わせて飾るのがポイント。気に入った写真はA4サイズほどの大きさに印刷するといい。マンネリ化しないよう、定期的に写真を入れ替えることも大切だ。

 写真を張るだけでもいいが、「このときは頑張ったね」と努力や成果をほめたり、「大好きだよ」と存在そのものを認める言葉を掛けたりすると、さらに効果が高まるという。親にとっても子育ての初心に戻れたり、頑張ってきた自分を認められたりといったメリットが期待できる。

 親野さんは「写真は無言のメッセージで、いつも子どもをほめてくれる。一枚の写真を繰り返し眺めて、かみしめる時間が大切」と話す。

<自己肯定感> 自分の価値や存在意義を肯定的に認める感情のこと。これが高い子どもほど物事に前向きにチャレンジし、壁を乗り越えられるとされる。日本の若者は諸外国より低いとの指摘もあり、日本と韓国、欧米諸国の計7カ国の13〜29歳を対象にした内閣府の5年前の調査では、日本は「自分自身に満足している」「自分には長所がある」などの項目で最下位だった。

 

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