東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 暮らし > 暮らし一覧 > 12月の記事一覧 > 記事

ここから本文

【暮らし】

ガスと電気、光熱費を合わせて見直す 小売り自由化「セット割」も

写真

 寒くなり、風呂や暖房に使うガス代など光熱費が気になる季節になった。都市ガスの小売りは昨年四月から自由化されているが、認知度は低く、契約変更した人は少数にとどまる。ただわずかでも光熱費の出費は抑えたい。先行して自由化されている電力とともに、家庭に合った会社選びをしてみてはどうか。 (砂本紅年)

 横浜市西区の一戸建てに住む主婦(50)は今年十一月、ガス小売会社の営業担当者の来訪を受け、都市ガスの小売りが自由化されていることを知った。

 暖房や乾燥機にもガスを使うので、冬場は毎月二万円前後もガス代がかかる。年間だと約十四万円。この会社の料金シミュレーションによると、同社に契約を変更すると年間約一万一千円安くなるという。主婦は「会社を替える手続きだけでこれだけ節約できるのは大きい」と、ガス会社の変更を決めた。

 都市ガスはこれまで地域ごとに一社が独占。昨年の小売りの全面自由化で、敷設されているガス管をそのまま使い、新規参入会社もガスを供給、販売できるようになった。

 ただ従来のガス会社から契約変更した人は少ない。電気・ガス料金の比較サイトを運営する「エネチェンジ」(東京)によると、全国の都市ガスで今年十月末までに従来の会社から契約変更したのは、契約件数全体の約6%。一年先行して自由化された電力の契約変更率約15%に比べると低調だ。

 自由化に伴い、小売業者にガス機器の保安業務が課せられ、これが参入障壁となり、選べる会社が電力ほど多くないのが一因のようだ。参入した電気の小売会社は全国で約五百社あるのに対し、ガスは約二十社にとどまっている。ファイナンシャルプランナーの藤川太さんは「電気代に比べ、ガス代はかからない家庭も多い。契約変更するほどのメリットを感じないのかも」とみる。

 ただ年間数千円程度の節約でも、毎年積み重なれば大きな額になる。なじみのない会社でも、ガスは従来のガス管から供給され、品質は変わらない。ガス機器の保安業務は小売業者の担当だが、ガス漏れなど緊急時の対応は管を敷設した業者がこれまで通り行う。藤川さんは「電力と合わせて見直せば、年間では両方でかなりの節約になる。手間はそれほどかからない。やらない手はないでしょう」と話す。

 初年度はキャッシュバックやキャンペーンなどで割引が大きくなることが多いため、「初年度の料金だけで比較しないように」。短期の解約で契約解除料を求められる場合も注意が必要だ。「解約できない縛りが一年ぐらいならいいが、二年以上だと要検討」。ただ自由化の開始当初と比べ、解除料なしの会社は増えている。

 「電気とセット」「携帯電話とセット」など大手によるセット割は、大幅な節約になるケースもあれば、電気、ガスなど個別に契約した方が安くなるケースもある。「特に競争の激しい電力は価格勝負の会社が多く、セット割よりお得になることも」と藤川さん。

 エネチェンジの担当者によると、見直しで節約できる年間の料金の目安は電気でだいたい一カ月分、ガスは一カ月弱ぐらい。選択肢が多くて困る人は、比較サイトで三〜五社に絞った後、「自然にやさしいエネルギーを使いたい」「携帯電話などもまとめて管理したい」「よく行く店のポイントをためたい」など自分のライフスタイルに合った会社を選ぶといいという。

 

この記事を印刷する

東京新聞の購読はこちら 【1週間ためしよみ】 【電子版】 【電子版学割】

PR情報