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【暮らし】

何かと物入りな年末年始 予算決め支出管理

 今年も残りわずか。年末年始は帰省やお年玉などの出費がかさむ上、忘新年会や初売りなどのイベントも重なり、毎年つい使いすぎるという人も多いのでは。専門家は、年明けから家計が赤字にならないためには、年末年始の予算を決めた上で事前に積み立て、それを超える臨時出費は「手取り月収の1割まで」と注意する。 (添田隆典)

◆事前に積み立て準備

 名古屋市千種区の会社員女性(54)は毎年、正月気分が抜けたころ、年末年始の散財を悔いる。中学生の長女(14)に贈るクリスマスプレゼントに始まり、ママ友との忘年会、大みそかには家族三人で囲む焼き肉代へと消えていく。

 デパートの初売りで福袋に一万五千円を支出。夫(50)の実家に帰省すると、義弟の子ども三人に五千円ずつお年玉もあげている。「普段より十万円ほど多く使い、一月は毎年赤字。『年越しやお正月だし、まあいいか』って」

 節約アドバイザーで、ファイナンシャルプランナー(FP)の丸山晴美さん(44)=東京都港区=は「冬のボーナスや年末調整で収入が増えるのも、財布が緩む要因。年末年始にまとまったお金が必要なのは毎年のことなので、本来は事前にためておくべきもの」と話す。

 お年玉やおせち代、帰省費用など必ずかかる費目を基に予算を決め、あらかじめ積み立てる。例えば、鉄道や飛行機を使って帰省するなら「旅行積み立て」を使うのも選択肢。旅行会社などに一定額を積み立てて満期になると、利息分が加わった金額の旅行券が受け取れ、JRや私鉄、航空券にも利用できる。

 積み立て分だけで足りない場合は十二月の給料から補うが、「手取りの一割までが目安。それを超えると、生活費を圧迫して赤字になりやすい」という。

◆値上げ前に食材購入 

ローソンストア100で販売している一品108円のおせち=名古屋市中村区で

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 ただ、本年度の年末年始分をこれから積み立てるのは難しい。丸山さんは「収入に対していくら使っているか知らない人ほど、正月気分に流されやすい。まず、この年末年始の支出を書き出すことから始め、できることだけでも節約を心掛けて」と提案する。

 例えば、食費。クリスマスを過ぎると、スーパーなどでは正月用に高級食材が並ぶほか、年内の入荷が終わるため、野菜も値上がり傾向。丸山さんは「おせちの食材を直前に買うと割高。出来合いを少量ずつ買うのが手」と話す。コンビニチェーン「ローソンストア100」は約三十品目のおせちを一品目当たり百八円で販売している。

 まだ値上がり前の食材があれば、早めに購入して保存。全国で料理教室を展開する「ベターホーム協会」(東京都渋谷区)によると、ごまめやくりきんとん、黒豆、だて巻きは調理して冷凍保存すれば味も落ちずに一週間はもつという。

 帰省費用を抑える手も。FPの小沢美奈子さん(45)=横浜市=は「車で帰省するなら、スマートフォンでガソリンスタンドの料金比較ができるアプリを使うと、ガソリン代の安い店を見つけやすい」。高速道路は深夜零〜四時に使うと、三割の自動料金収受システム(ETC)割引があり交通量も比較的少ない。

 ほかにも、忘年会や新年会は終電までに切り上げタクシー代を抑える▽初売りではむやみにクレジットカードを使わない▽おせちにお金をかけたら外食は安く済ませる−など、小さな積み重ねが大切だ。

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