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【暮らし】

ポリ袋で ほかほか非常食 鍋一つで同時に料理

「お湯ポチャ料理」で麻婆高野豆腐とご飯を作る今泉マユ子さん=東京都内で

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 地震や豪雨などの災害が発生したとき、都市部では避難所が不足するため、「在宅避難」を余儀なくされることもある。そんなとき、電気やガスが止まると困ることの一つが食事だ。東京ガスは、そんな事態に備えて、カセットコンロとポリ袋を使った調理方法を提案している。十七日で阪神大震災から二十四年になるのを前に、同社が東京都内で開いた体験会に参加した。 (砂本紅年)

 同社が提案するのは、ポリ袋に缶詰や保存食品などを入れて、空気を抜きながら口を結び、お湯で温める「お湯ポチャ料理」。缶詰は、そのままでも食べられるが、体験会の講師を務めた横浜市の管理栄養士今泉マユ子さんは「被災した時、温かい食べ物が生きる気力につながる」と説明する。

 ポリ袋は、熱で穴が開かないよう高密度ポリエチレン製で厚手(〇・〇二五ミリ以上)のものか、「耐熱性」や「湯せん調理可」などと表示してあるもの。スーパーなどで販売している。鍋で湯せんするときは、ポリ袋がくっつかないよう鍋底に皿を敷く。

 この調理法なら、一つの鍋で複数の料理を同時に作れる。今泉さんが考案した「麻婆(マーボー)高野豆腐」を作りながら、ご飯も炊ける=レシピ。しかも、鍋の水は何度も使えるため節水にもなる。

 東京ガスは、防災食のレシピなどを冊子「こころとおうちに備えて安心『日々のごはんともしものごはん』」にまとめた。同社ホームページから無料でダウンロードできる(会社や冊子の名前で検索)。

◆「おにぎり+水分」 食べやすく

 避難所で過ごす場合もポリ袋が役立つ。配られるのは、サンドイッチやおにぎりなど炭水化物が中心。避難生活が長くなると栄養が偏る上、のみ込む力が弱い高齢者には食べにくい。東日本大震災で支援活動に加わった宮城県石巻市の歯科医師、河瀬聡一朗さんは「入れ歯が津波で流されるケースも相次いだ」と話す。

 こうした高齢者や、かむ力の弱い乳幼児向けに、パンなどはちぎってポリ袋へ。乾パンはポリ袋の上からたたいて細かくする。それぞれ水、ココア、牛乳など水分を入れてなじませ、五〜十五分おけばそしゃくしやすくなる。

 おにぎりは、ポリ袋に入れて水やお湯を加えて粒をつぶすようにもみ、十〜二十分おく。必要に応じ、備蓄しておいた「とろみ剤」を使用。ツナ缶や野菜ジュースを加えると、栄養価も上がる。

麻婆高野豆腐とご飯。ポリ袋の口を切り、そのまま食器に盛り付けたり(上段)、ラップやホイルを敷いた食器によそったり(下段)すれば、洗い物の負担が減る

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< ご飯 >

【材料】

米(無洗米) 1合(150グラム)

水 1カップ(200ミリリットル)

【作り方】

<1>ポリ袋に米と水を入れ、なるべく空気を抜いてねじり上げ、上の方で結ぶ。

<2>皿を敷いた鍋の1/3まで水を張り、(1)を入れる。

<3>ふたをして火を付け、沸騰したら中火にする。20分たったら火を止め、10分蒸らす。

< 麻婆高野豆腐 >

【材料】(3人分)

一口高野豆腐 小18個(53グラム)

水 1カップ(200ミリリットル)

レトルト麻婆豆腐のもと 3人分

【作り方】

<1>ポリ袋にすべての材料を入れ、空気を抜いてねじり上げ、上の方で結ぶ。

<2>皿を敷いた鍋の1/3まで水を張り、(1)を入れる。

<3>ふたをして火を付け沸騰したら中火にし、約15分間加熱する。

 

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