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【お金の話】

医療費控除の特例 病院代など考慮し選択 畠中雅子(ファイナンシャルプランナー)

 十二月に入り、そろそろ今年かかった医療費の合計額がつかめる時期。今年は「セルフメディケーション税制」という医療費控除の特例ができたため、以前からある医療費控除とセルフメディケーション税制のどちらで申告しようか悩むご家庭もあるでしょう。

 セルフメディケーション税制は、健康診断やがん検診などを受けた人が年間で一万二千円を超えるスイッチOTC医薬品(医療用から転用された医薬品)を購入した場合に申告できる制度です。スイッチOTC医薬品は、箱に「セルフメディケーション 税 控除対象」と書かれているほか、レシートにも★などの印が付いています。

 ところで、一万二千円を超えるスイッチOTC医薬品を購入しても、病院代などが十万円を超えていれば、どちらで申告するか検討しなければなりません。たとえば、病院代などの合計額が十五万円、スイッチOTC医薬品の購入費が合計で五万円だとします。

 このケースの場合、セルフメディケーション税制では、五万円から一万二千円をひいた「三万八千円」しか申告できません。一方、医療費控除には、スイッチOTC医薬品の購入費も加算できるため、医療費の合計額は二十万円に。二十万円から十万円を引いた残りの「十万円」が、医療費控除になり、こちらの方が有利です。

 なお二〇一七年分の医療費控除から、申告の際、領収書の提出が不要になり、代わりに、医療費の明細書の提出が義務付けられました。明細書に病院代や交通費などの詳細を書く必要が出てきたのです。医療費の領収書は五年間の保存義務もあります。一九年分までは、経過措置によって領収書の提出などでも済みますが、医療費の明細書を早めに手に入れて、記入方法を理解することをお勧めします。

 

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