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【お金の話】

人生100年時代 お金に加え、学び直し必要 光田洋子(マネージャーナリスト)

 人生百年時代の到来と生き方を提言した「ライフ・シフト」という本が世界中で話題を集め、今後の働き方、住宅、教育、社会環境のあり方など、さまざまな分野に大きな影響を与えています。

 日本では、男性の四人に一人、女性の二人に一人が九十歳まで生きる時代を迎えつつあります。人生百年という考え方は遠い先の話ではなく、将来の人生計画、生活設計において、若い人ほど意識すべきことになるでしょう。

 フィデリティ退職・投資教育研究所が五十〜六十九歳の人を対象にしたアンケートを見ると、何歳まで生きるかの人生計画は、八十代前半までが最多でした。退職者と現役の人の割合はほぼ半々ですが、どちらも八十代前半が三割以上を占め、現状では人生を長く考えている人は少ないようです。

 同調査では、退職後の生活費は現役時代と比べ平均六割くらいに低下すると考え、公的年金以外に必要な資金は年間で平均二百五十一万円、中央値は二百二十九万円です。この金額で考えると、退職時に一千万〜三千万円の老後資金があったとしても、その資金は四〜十数年で底をつきかねません。

 前述の本では、人生百年時代には働く期間を延ばし、社会に出ても学ぶ機会を得て複数のスキルや知識を身に付け、仕事や働き方を柔軟に転換していくマルチな生き方が必要になるという話。

 長い人生を支えるには、お金も重要ですが、同じくらい必要な人間関係や生きがいは、仕事を通して得られることも。将来の生活設計を思い描く際は、その中に学び直しの時期や機会、働き方の転換なども考えてみては。最近は年齢を問わずに学べる場が増え、企業の人材活用の多様化、兼業・副業の解禁、定年の延長なども進んでいます。少しずつですが、社会全体が変化の時期を迎えています。

 

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