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【お金の話】

「お金の話」筆者2人に聞く 家計管理の極意

 社会保障費や税金は増え、子どもの教育費や老後資金もかさみそう…。そんな不安を抱える人は少なくない。これからの時代に備えて、家計を考えるキーワードとは何か。10年以上にわたって「お金の話」を連載したファイナンシャルプランナーの畠中雅子さんと、マネージャーナリストの光田洋子さんに聞いた。 (三浦耕喜)

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◆ファイナンシャルプランナー・畠中雅子さん

 日本の将来への不安から、お金をため込もうとする人が増えています。億を目指す「億り人」という言葉もあるほどです。お金さえあれば、何とかなるだろうと考える人が多いことの表れではないでしょうか。

 確かに不安はあります。ですが、いくらお金をためても、不安はゼロにはできません。問題は不安とどう向き合うかです。それを考えた方がいいと思います。

 そのためには、自分に必要な情報を自分の目で確かめることが重要です。そうすることで、不安を一つ一つ整理する。例えば、老後の住まいが不安なら、地域にどんな施設があるか調べてみる。できれば行って見てみる。そういう情報がないと、いざというときに費用が高いだけの施設に入ることにもなります。逆に、負担が少なくても、住みよい施設はたくさんあります。

 病気になるリスクが不安なら、自分がどんな保険にどれだけ入っているのか、周りの病院にどんな診療科があるかチェックする。自分が払える額をはっきりさせ、「限度額適用認定証」をもらって…という手順が分かっていればいい。

 情報がなくて漠然としているから不安なのです。分かってくれば不安は小さくなる。加えて、夫婦など家族の人間関係も安心と不安を分ける大きな要素です。

 ですから、正確にはこう書くべきです。「自分でちゃんと考えた人、良好な人間関係を築いた人は何とかなります」と。

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◆マネージャーナリスト・光田洋子さん

 「人生百年」時代を迎えるといわれます。すでに九十代を生きる人は大勢います。人生が長くなると、今まで以上に世は変わり、一つの会社や仕事では人生を全うできなくなります。

 世の中が変われば、企業も変わる。仕事の内容も変わり、働く者も常に新しいスキルを学び直す必要が出てきます。それをチャンスとして楽しむことができれば人生は豊かになるでしょう。

 家計も同じです。昔はこれくらいのバランスでやりくりすれば、十年、二十年後には給料も上がり、こうなると予測できました。老後も、退職金を含め三千万円あれば利息で暮らしていける時代もありました。

 でも、今の若い人は給料が増える時代を知りません。それでも、収入の範囲で暮らしを楽しんでいる。物やサービスを共有する「シェアリングエコノミー(共有経済)」が注目されるようになったのも一例です。

 その時代の経済状況に合った自分たちなりの幸せを手にする知恵は必ず出ます。ですから、家計も臨機応変、柔軟に考えるべきで、従来のやり方にこだわれば、きつくなるでしょう。

 そのような変化への「学び直し」には、四十〜五十代の生き方が重要です。副業が認められるようになったのも、新たな学びを促しています。企業内では出世コースだったとしても、リタイアして世間に放り出されると、融通が利かず折れてしまう人も。特に男性は要注意です。

 

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