東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 暮らし > 悩みの小部屋一覧 > 記事

ここから本文

【悩みの小部屋】

<法律お助け隊 今野久子弁護士> 同居でない姉が脳梗塞 介護で会社を休めるか 

 先日、郷里で一人暮らしをしている姉が脳梗塞となり、救急車で運ばれ、入院しました。近く退院する予定ですが、体にまひが残り、しばらく介護が必要な状況です。私が正社員として東京で働けたのも、学費を援助してくれた姉のおかげです。何とか力になりたいのですが、親でもなく同居もしていない姉の介護のために会社を休むことはできるのでしょうか。 (東京都・会社員 52歳)

◆兄弟姉妹も最大93日休業可能

 ご心配ですね。家族を介護しなければならない労働者のために育児・介護休業法があり、介護休暇と介護休業の制度が定められています。一月に改正法が施行され、利用しやすくなりました。

 介護休暇は対象家族一人につき一年に五日取得できます。当日申請もでき、半日単位で取ることも可能です。介護休業は対象家族一人につき九十三日までです。ただ休業開始予定日の二週間前までに事業主に対して申し出なければなりません。いずれの制度も対象家族が、育児・介護休業法に基づく要介護状態にあることが条件です。

 制度変更のポイントは次の通りです。(1)兄弟姉妹は法律の対象家族ですが、一月から同居も扶養も条件ではなくなりました。ですから、あなたの郷里のお姉さまも対象になります。(2)介護休業は原則一回限りしか取得できませんでしたが、三回まで分割できるようになりました。通算で九十三日が上限です。(3)介護休業期間中は雇用保険から給付金が支給されます。昨年八月から27%増え、休業開始前に受けていた平均賃金の67%を受けられます。詳しいことは、お近くのハローワークに尋ねてください。(4)残業の免除が受けられる制度も新設されました。対象家族の介護が必要なくなるまでです。その他、介護の時間がとれるよう労働時間の各種の制限の制度があります。

 介護休暇や介護休業は法律で事業主に義務づけられています。就業規則に定めがなくても、資格のある労働者が請求すれば取得できます。

 早めにお姉様のお住まいの近くの地域包括支援センターに介護保険サービス利用のことを相談に行くなど、仕事と介護を両立できる体制の準備をお勧めします。

※「悩みの小部屋 法律お助け隊」は4月から第1、3、5週に掲載します。

 

この記事を印刷する

東京新聞の購読はこちら 【1週間ためしよみ】 【電子版】 【電子版学割】

PR情報



ピックアップ
Recommended by