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【悩みの小部屋】

<法律お助け隊 滝沢香弁護士> 借金担保の家 相続すべきか

<お悩み> 持ち家で一人暮らしをしていた叔母が亡くなりました。配偶者や子はおらず、姉にあたる私の母は2年前に亡くなり、私が相続人になります。先日、社会福祉協議会から連絡があり、叔母が自宅を担保にお金を借りていたそうです。どう対応すればいいのでしょうか。(千葉・パート 48歳)

◆貸付金と売却額比較を

<お答え> 社会福祉協議会から連絡があったということは、生活保護が必要な要保護世帯向けの不動産担保型生活資金貸付制度(リバースモーゲージ)を、叔母様は利用していたのでしょう。

 この制度は、福祉事務所が要保護と認めた高齢者世帯を対象に、評価額五百万円以上の居住している不動産を担保に生活資金を貸し付けるものです。評価額の約七割を限度に借りられます。市町村の社会福祉協議会に申請し、都道府県の社会福祉協議会から借ります。

 要保護世帯に該当する条件は、預貯金などの資産がないことに加えて、収入が国の最低生活費を下回る場合です。持ち家があっても生活保護を受けることはできますが、六十五歳以上の場合には、生活保護を受けるより先に、この不動産担保型生活資金貸付制度の利用を求められる運用がされています。

 さて、制度を利用してお金を借りていた本人が死亡した場合、相続人が不動産を処分して貸付額を返済することになります。

 不動産の売却額が貸付金と利息の合計を上回り、お金が残る場合もあるかもしれませんが、不動産取引の仲介手数料など諸経費を支払えば、残る見込みが少ないのに、売却のための手続き等の手間だけがかかる場合もあります。

 相続開始があったことを知ってから三カ月以内であれば、貸付額と不動産の価値を調べて、相続を放棄するかどうか比較検討することができます。相続放棄をした場合、社会福祉協議会が不動産を処分して貸付金を回収する手続きを取ります。

 不動産の価値の調査や対応については、弁護士等に相談してみてください。

 

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