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【悩みの小部屋】

<法律お助け隊 滝沢香弁護士> 「高齢者用ホテル」入居時の注意は

<お悩み> 単身で生活していた母(74)が「高齢者用ホテルに入ることにした」と言っています。入居にあたって2000万円の一時金を払うそうです。パンフレットを見ると、豪華な施設のようですが、途中で退去した時にお金は戻るのか、寝たきりになっても居続けられるのか。簡単に入居するかどうかを決めてしまっていいのか心配です。(神奈川・会社員 48歳)

◆事前に契約書類の確認を

<お答え> 近年いろいろな高齢者の生活の場所ができています。お母様が入居しようとしているのは、老人福祉法上の有料老人ホームとして届け出られている施設でしょうか。

 二〇〇六年四月以降に設置された有料老人ホームの場合には、入居一時金などの前払い金について、銀行や保険会社、信託会社、全国有料老人ホーム協会などとの間で何らかの保全措置を講じることが義務づけられています。

 入居時一時金として事業者が受け取れるのは、家賃や敷金(六カ月分まで)、介護やその他の日常生活上必要なサービスの費用だけです。権利金等の受領は禁じられています。これらは老人福祉法やこれに関わる規則などで決められています。

 また入居後三カ月以内に退去した場合には、入居日数分の家賃などを差し引いた金額以外は返還する必要があります。その後に退去した場合も、国が定めた算定方法と入居時の契約に従った金額で返還分が算出されます。

 しかし、このようなルールは、有料老人ホームの場合に適用されるものなので、それ以外の施設では、入居一時金の保全措置は義務づけられていません。

 自立した状態で入居する有料老人ホームの場合、要介護状態になっても入居が続けられるのかどうか確認しておくことも必要です。要介護状態になると、介護棟などに移ることになっていたり、その場合に、一時金の追加や月額費用の変更等が定められていたりする場合もあります。

 こうした内容は、入居契約書や重要事項説明書に定められています。ついのすみかになる可能性もありますので、事前にこれらの書類の提示を受けてよく確認をしてからお決めになるのがいいと思います。

 

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