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【悩みの小部屋】

<法律お助け隊 加藤健次弁護士> はねられ腰痛に 後遺障害では?

<お悩み> 自転車で走行中、乗用車にはねられて転倒し、腰を強打しました。半年たっても腰の痛みがなくならないため、医師の後遺障害診断書を加害者側の損害保険会社に提出しました。しかし保険会社からは「もともと腰椎に変形があったので、後遺障害には該当しません」という連絡がありました。納得できません。どうすればよいでしょうか。 (東京・自営業 65歳)

◆異議申し立て可能

<お答え> 交通事故でけがを負わされた場合、治る場合(治癒)と一定の症状が残る場合(後遺障害)があります。症状が残った場合は、医師に後遺障害診断書を作成してもらい、加害者側の保険会社に提出することになります。

 交通事故による損害賠償の対象は、(1)治療費や通院交通費など実際にかかった費用(2)休業損害などけがによって失った利益(3)けがが治るか後遺障害の診断を受けるまでの慰謝料−です。さらに後遺障害が認められると、等級に応じ、将来の収入の減少額(逸失利益)と後遺障害に対する慰謝料が加わります。

 後遺障害は身体の部位や症状によって等級が決まっており、通常は自動車損害賠償責任保険(自賠責)の損害調査をする損害保険料率算出機構が等級の認定を行います。しかし、後遺障害診断書を提出しても、後遺障害と認められない場合があります。

 認定に不服があるときは、損害保険会社を通じて異議の申し立てができます。その結果、あらためて後遺障害が認められたり、高い等級にされたりすることがあります。申し立ての際は通常、追加の資料や意見書などを提出します。ご質問のように、もともと変形があったとしても、事故が原因で痛みが出たといえる場合は、後遺障害として認められる可能性があります。

 異議申し立てをしても判断が変わらない場合、裁判で解決を図ることもできます。賠償金額は、保険会社が一定の基準に基づき算出しますが、裁判の判断の積み重ねで認められてきた別の基準もあります。保険会社の基準より高額に設定されており、交渉によって増額されることもあります。

 納得できない場合は、弁護士に相談されることをお勧めします。

 

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