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【悩みの小部屋】

<法律お助け隊 滝沢香弁護士> 調停合意の養育費、元夫から減額要求

<お悩み> 5年前に別れた夫から、再婚したので中学生の娘の養育費を減額したいと手紙が届きました。再婚相手には小学生の子がいるそうです。養育費については、離婚の時に調停で決めました。私はボーナスもない契約社員として働いており、娘は2年後に高校進学を控えています。勝手に減額されては困ります。(千葉・契約社員 42歳)

◆一方的な金額変更は不可

<お答え> 娘さんはこれからさらに教育費がかかる年代になっていきますから、ご心配ですね。

 再婚したからといって、元夫の娘さんへの養育費の支払い義務が軽くなるわけではありません。調停で合意している金額を一方的に変更することもできません。変更するには、再度合意するか、家庭裁判所での調停や審判をへて決めます。

 再婚相手の子に対し、一次的な養育費の支払い義務があるのは再婚相手と、その前夫です。あなたの元夫がその子と養子縁組をしていれば一次的な義務者になりますが、していなければなりません。また再婚相手の前夫からその子に養育費が払われているかもしれません。

 元夫の申し立てなどを受けた調停や審判で養育費の協議が始まった場合、事情の変更によって減額が認められることもあります。事情の変更とは、再婚相手の収入の有無、元夫の所得の増減などの事情も関係します。一方、あなたの所得の増減などがあれば、それも関係します。

 離婚時に養育費を定めるとき、娘さんの成長に伴う増額は考慮したでしょうか。家庭裁判所は養育費の算定によって、十五歳以上の子には、十四歳以下より高い生活費を要するものとして算定しています。

 あなたは養育費の減額に同意していないので、元夫があなたに対して養育費変更の調停申し立てなどをしなければ、減額されません。ですので、あなたは「今まで通りの養育費を支払ってほしい」と伝えて構いません。

 調停を申し立てられた場合は、あなたの現在の収入や家計の状況から減額に応じることは難しいと訴えることが必要です。一度、弁護士と相談してみてはいかがでしょうか。

 

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