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【悩みの小部屋】

<法律お助け隊 坂本雅弥弁護士> フランチャイズ本部が更新拒絶

<お悩み> 3年前に会社を退職し、フランチャイズ(FC)の英会話教室を始めました。もうすぐ契約期間の3年が終了します。本部に更新を求めましたが、「生徒の募集をしなかった」との理由で、更新を拒まれました。私の教室は生徒数が増え続け、黒字です。指摘は事実に反します。多額の初期費用も回収できておらず、更新できないと困ります。

 (東京・自営業 55歳)

◆正当な理由なければ違法

<お答え> 更新拒絶は予想外のようで、今後が不安ですね。

 FCは、本部が加盟店にトレードマークの使用を許可したり、経営のノウハウ提供と指導を行ったりする一方、加盟店が本部に対価(ロイヤルティー)を支払う事業形態です。

 加盟店は通常、「のれん」を使えることを前提に商売するので、契約の継続を期待します。なので期間満了で関係が終了してしまうことは、加盟店の期待に反することもあります。

 そのため加盟店に更新を期待する合理的な理由がある場合、本部の更新拒絶は正当な理由がない限り違法となるかもしれません。正当な理由は、契約内容や更新拒絶の理由など事案ごとに検討が必要です。

 あなたの教室は、生徒数が増え続け、黒字経営です。また加盟店は通常、FC契約の際、三年間という短期での終了を想定しないでしょう。初期費用の回収も済んでいません。よって、更新を期待することに合理的理由があると思います。

 他方、本部は更新拒絶の理由に、あなたが生徒募集をしていないことをあげます。加盟店に生徒募集の義務があるかは、契約書の記載の有無がポイントになります。記載がなければそもそも義務はありません。仮に記載があっても、何が生徒募集にあたるかは検討が必要でしょう。あなたは生徒を募集し、実際に増やしたと主張しているのですから、本部の更新拒絶に正当な理由がないかもしれません。

 正当な理由がない場合、本部に引き続き加盟店としての地位を求めることになります。やむを得ずFCを脱退する場合は、教室を続けていた場合に得られたであろう逸失利益を求める方法もあります。交渉が難しい場合は弁護士への相談をお勧めします。

 

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