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【にゃんとワンポイント】

猫の聴覚 敏感な耳を正しくケア

高い聴覚能力を持つ猫。ケアには普段からの観察が欠かせない

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 愛猫が何もない空間を見つめたり、耳をせわしく動かしたりしている姿を見て、不思議に思った経験はありませんか。

 ヒトの可聴域の上限は約2万ヘルツ。猫はその3〜4倍の高周波を聞き取ることができます。また、三角の耳(耳介)は集音器の役割を果たします。小さな音を増幅させて聞き取ることができるので、人間には聞くことのできないさまざまな音に反応することができるのです。耳を器用に動かし音源を特定する能力も優れています。これらの能力はハンターの能力として発達した結果です。

 平衡感覚やコミュニケーションにおいても耳は重要な役割を担っています。ケアにより耳の病気の予防や早期発見に努めてみてはいかがでしょう。

 ケアの方法は、性格や耳介の形態、耳道の状態により多少異なります。大切なことは「普段の観察」と「いじり過ぎない」です。健康時の行動と耳の状態を知ることで、異常の早期発見が可能です。

 異常な状態とは、いつもより耳あかが多い。赤く腫れている。耳をよくかくなどです。耳あかを取る際も注意が必要です。こすり過ぎたり、アルコールで拭いてみたり、綿棒で耳あかを奥に押し込んでしまったり−。これらの行為は外耳炎を誘発し、悪化の要因になってしまいます。

 痛い経験をすると耳に触られることを嫌がるようになり、ケアの準備を始めた途端、隠れてしまう猫もいます。

 ケアの時間は愛猫とのふれあいの時間でもありますので、互いがストレスを感じることなく楽しい時間を共有することが理想です。まずは動物病院で愛猫にあった正しいケアを教わってみてはいかがでしょうか。

  (成沢千香=獣医師、専門学校講師)

 

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