東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 暮らし > にゃんとワンポイント一覧 > 記事

ここから本文

【にゃんとワンポイント】

犬の誤飲・誤食「お利口さん」でも注意 

乾電池や縫い針など、家の中には危険がいっぱい

写真

 「先生。うちの子が目の前でたった今、焼き鳥の竹串をのみ込んでしまいました」

 以前、当院に駆け込んできた飼い主さんの言葉です。緊急手術で即、竹串を取り除きました。

 このときは運よく、胃壁を串が貫通していなくて事なきを得ましたが、運が悪ければ、胃を貫通して腹膜炎を起こして死ぬ可能性もありました。

 ごみ箱をあさり、ハムを縛っていた糸をのみ込んで、糸が腸に絡みついたり、総菜を包むラップが腸内に詰まったり、ミシン針が内壁に刺さったり−など、誤飲による腸閉塞(へいそく)の原因となるものは家の至る所にあります。

 「うちのワンちゃんはお利口さんで、余計なものは口にしないんです」と多くの飼い主さんは言います。が、まさにそう話している目の前で、犬たちはいろんなものを口に入れてしまいます。

 誤飲・誤食は生涯に1回か、あっても数回でしょう。「魔が差す」という言葉がぴったりです。いつもは見向きもしないものをのみ込んだりするのです。ですから、犬の周囲に危険なものは置かない、ということが鉄則です。

 米びつのコメを大量に食べ、嘔吐(おうと)と下痢で数日間苦しんだり、チョコレートを包装フィルムごと食べたりした犬もいます。

 チョコレートは犬にとって猛毒です。絶対に避けてください。

 たばこを食べることはさらに危険です。室内での喫煙は副流煙の害が心配されますから、犬のそばでの喫煙は避けましょう。

 誤飲・誤食による消化器のトラブル以外にも、犬の体に合わない食事内容は、腸の炎症を引き起こし、嘔吐や下痢、発熱、感染症の原因にもなりかねません。良質の消化のいいフードだけを与えるようにしてください。

 (川村康浩=獣医師、川村動物クリニック院長)

 

この記事を印刷する

東京新聞の購読はこちら 【1週間ためしよみ】 【電子版】 【電子版学割】

PR情報