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【にゃんとワンポイント】

猫の誤飲・誤食 消化管閉塞で手術も

誤って口にしないよう、普段から身の回りに置く物には注意が必要だ

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 「もっと早く、連れて来てくれたらよかったのに…」

 「この病気は、こうすれば予防できたのに…」

 仕事をしていると、たまにこんな思いに駆られます。

 ちょっとした注意や知識があることで猫の体調や、飼い主さんのお財布にも優しくできることって、実はたくさんあります。

 中でも、本来病気ではない病気、誤飲・誤食の予防が今回のテーマです。猫に食べさせてはいけないもの。多くの飼い主さんは知ってますよね? 例を挙げると、ネギ類、チョコ、牛乳、イカ・タコなど。また、たばこ、人間用の風邪薬などもです。

 殺鼠(さっそ)剤や殺虫剤、消毒薬などの薬品の誤飲・誤食事故は、近年では、ほぼ診ることがなくなりました。獣医師としてはうれしい限りです。

 しかし、年間数例ですが、手術が必要になるケースもあります。異物誤食による消化管閉塞(へいそく)です。

 本来切らなくてもよい手術をするときほど、切ないものはありません。異物を誤食してしまうのは大抵が、2歳までの若い猫です。遊びに夢中になり、誤って食べてしまうようです。

 過去に手術で摘出したものを例に挙げると、レジ袋、ネズミのおもちゃなど消化できないもの、じゅうたんの繊維、靴ひも、木綿糸、釣り糸などひも状のものがありました。

 特にひも状の異物は腸に絡まりやすく、たぐり寄せられた腸がよじれて消化物の通過を遮ってしまうので、他の異物閉塞よりも穴が開いたり、壊死(えし)したりしやすくなります。

 猫の全ての行動を監視することは不可能です。

 ただ、目を離すときや留守番をさせる際には、いたずらされないように注意してあげてください。

 (伊東則道=獣医師、伊達の街どうぶつ病院院長)

 

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