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【にゃんとワンポイント】

猫の毛づくろい 不安や病気のサインに

毛づくろいから、体調変化がわかることも

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 「猫はきれい好き」といいますが、それは、くしのような構造になっている舌を上手に使って、全身をくまなくグルーミング(毛づくろい)することで被毛に付いた臭いや汚れ、ノミなどの寄生虫を除去し、常に清潔を保っているからです。

 グルーミングの時間は、ストレスや病気により変化します。

 猫は緊張や不安、葛藤などのストレスを感じた際、気持ちを安定させるための「転位行動」として毛づくろいをします。大声で叱(しか)られた後に体をなめるのがこれに当たります。人が思う以上にストレスを感じているのでしょう。

 病気によって回数が増える場合もあります。

 皮膚に異常がある場合、患部がはげてしまうほどしつこくなめる、かむ、かく行動が増えます。尿が出にくいときは、特に排尿前後に会陰部周辺を頻繁になめます。

 特定の部分に対して回数が増えているような時は要注意です。

 なめ過ぎて多量の被毛をのみ込んでしまうと、吐き出すのも大変です。原因究明と同時にブラッシングの回数を増やし、余分な被毛を取り除きましょう。

 特に長毛種の猫では、子猫の時からブラッシングに慣らしておくことが重要です。

 過度のストレスにより、グルーミングをしなくなる場合も要注意。新しい家族や動物が増えるなど環境が大きく変わると、毛づくろいだけでなく水飲みや食事、排せつまでも我慢するようになります。

 口内炎の悪化や高齢などが原因の場合もあります。

 猫は、寝起き、食後、運動後などに決まった順序でグルーミングをします。行動パターンに変化が見られたときは何らかの異常のサインかもしれません。

 まずは愛猫の普段の行動を知り、体調管理や病気の早期発見に役立ててみてはいかがでしょうか。

 (成沢千香=獣医師、専門学校講師)

 

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