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【にゃんとワンポイント】

受診のタイミング 体調変化を見逃さない

猫の毛づやや体の状態を調べるなど、異変の察知には観察眼と想像力が大切だ=仙台市で

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 飼い主がペットを連れて動物病院を訪れる最も多い理由は「体調が悪いから」。食欲が無い、元気がない、下痢をした、嘔吐(おうと)したなど、いわゆる主訴がはっきりしていれば病院に連れて行く理由は明確です。

 ただ、どのレベルで病院に連れて行けばいいのか。連れて行くのはどのタイミングか。多くの飼い主が迷うところかと思います。

 言葉をしゃべらないからこそ不安になる、という気持ちも大いに理解できます。ただ、動物はしゃべらない代わりに、うそはつきません。正直でけなげです。猫の体調の変化をいつ気付いてあげられるか、その変化を自分に当てはめ想像できるかどうか−。ここがポイントになると思います。

 普段からの観察眼が非常に大切になってきます。細かいポイントではなく、全体的な印象で構いません。「あれ? いつもと何か違う」で、最初はよいのです。気付きがあれば、あとは猫の気持ちや訴えを想像してあげるだけです。

 想像するには、変化が見えた少し前からの猫の生活を思い返す必要があります。ご飯を食べたかどうか、便や尿の状態、しぐさや毛並みなどを振り返ってみてください。さらに、よくさわってみることをお勧めします。体が熱くないか、どこか痛みや腫れはないか、歯茎の色はどうか、においはなど、五感をフル活用して想像してください。

 観察し想像した後、自分だったらどのタイミングで病院を受診するか、を考えれば何も怖くないのです。では、私が診察室に入った猫のどこを最初に見ていると思いますか。答えは顔。特に「目」を見ます。目は口ほどにものをいうとは、まさにこのことです。猫の顔の表情から、今どんなことを考えているんだろう、何をしたいのかな、など勝手な想像をしてみるのも面白いし大切なことです。

 (伊東則道=獣医師、伊達の街どうぶつ病院院長)

 

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