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【にゃんとワンポイント】

猫の距離感 程よい関係を保つ

けんかする若い猫。縄張り意識の強さは飼う上で注意すべき点だ

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 初診の子猫の飼い主さんに、診察冒頭と終了時に2度伝える大事なことがあります。

 「猫を上手に飼うこつは、程よい距離感を保つことです。好かれようとするのではなく、嫌われないように接してください」

 猫の生活に干渉し過ぎると、すぐに嫌われてしまいます。しつこい人にはなかなか懐きません。猫が甘えて寄ってきたときに大いにかわいがってあげると上手に付き合っていけます。

 これは猫が単独行動が大好きで、縄張り意識が強い習性によります。猫はリーダーを必要としません。自ら考え、判断し行動できます。他者の干渉や強制を極端に嫌います。猫の魅力の一つでもある、プライドが高く、気分屋で、勝手気ままな性格もこのような習性からきているのです。

 群れることを嫌う猫も血縁関係のある雌同士では例外的に群れをつくることもあります。母と娘、姉妹などの関係です。不思議と雄はリーダーになれず、群れにも入れません。ちょっと悲しいですね。

 縄張り意識が強いことも尊重すべきでしょう。意思表示はにおい付けです。頬と爪の根元から出るフェロモンや尿を用いて、顔を擦り付けたり、爪研ぎをしたり、壁などに尿スプレーすることで縄張りを主張します。

 生活の場を共有する人間にとっては、少し迷惑に感じることもありますが、猫にとってはごく当たり前のことです。対策がないわけではありません。かかり付けの獣医師に相談するとよいでしょう。

 「猫を上手に飼うこつは、程よい距離感を保つことです。好かれようとするのではなく、嫌われないように接してください」

 大切なことなので2度書きました。

 (伊東則道=獣医師、伊達の街どうぶつ病院院長)

 

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