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【にゃんとワンポイント】

犬の認知症 相談して負担軽く

支えられながら歩く高齢の犬。専門家と相談することで、介護の負担軽減も可能だ

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 ペットブームという言葉を聞いて久しいですが、2000年ごろに飼われ始めた犬は今高齢期を迎えています。老いるのは自然のこと。犬にも老化現象に伴う痛みや不快感があり、私たちが気付いてあげる必要があります。

 犬の老化は(1)音や物に対する反応の低下(2)歩き方・食べ方・鳴き方など行動の変化(3)毛艶・毛色・眼の色・姿勢など、見た目の変化で気付くことが多いと思います。これらの症状は、犬自身が強い痛みを訴えたりしない限り、放置されている場合もあります。

 しかし、深刻なケースでは、認知症による昼夜逆転で飼い主が寝不足になったり、寝たきりの犬が突発的に怒ってかみつくことで世話ができなくなったり、無駄ぼえによる近所からの苦情で悩まれる方もいます。

 老化は、犬自身が苦しい思いをするだけでなく、飼う側にとっても負担になり得るのです。飼い主が自分の生活をしながら、老犬の飲食や排せつの世話をするのは、子育てや介護と同様たやすいことではありません。

 高齢だから仕方ないと諦める方もいますが、もし犬の世話で負担に感じていることがあるならば、動物病院などに相談してみてください。犬に痛みのない穏やかな生活を提供したり、飼い主の負担を軽くしたりできる方策があるはずです。

 手術や薬だけが治療ではありません。なぜ痛がっているのか、怒っているのかを調べ、解決・改善方法を探ることができるかもしれません。専門家の意見を聞いて、犬の性格や各家庭に合った対策を選びましょう。

 年をとって若い時とは変わった「わが子」。いつまでもそのかわいい顔をなでてあげてください。

 (後藤千尋=獣医師、ノア動物病院)

 

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