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【ペット大好き】

のんびりとした自由さが魅力的 本庄康代さんと小太郎 

本庄康代さんに小さな指でしがみつくスローロリスの「小太郎」=埼玉県内で

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★ピグミースローロリス(オス5歳)

 二〇一一年、日本古来の民話や文学を和楽器や語り、日本画による映像で表現する「ジャパトラ座」が発足。ジャパン・トラディショナル・アーツ・アカデミーを略して名づけた。中心メンバーのうち、語り方を務めるのが本庄康代さんだ。

 華やかな衣装や美術で楽しい舞台とは裏腹に、本庄さんの自宅は無駄な物が一切なく、スタジオのようにがらんとしている。

 「物を極力置かないのは、小太郎のためです。いたずら防止や誤飲などを防ぐため。いつも部屋に放し飼いにして自由にさせていますから」

 小太郎は、五年前から飼っている小型サルのスローロリス。もともとは東南アジアの森で暮らしている原猿の一種。ワシントン条約で商取引は禁じられているが、日本国内でペット用として繁殖され、自然環境研究センターが発行する「登録票」があるものに限り譲渡、販売できる。

 小太郎も専門店で購入した。名前の通り、動きは極めてスローで、宇宙人のような大きな目が特徴だ。

 夜行性なので、昼間はハウスの中でおやすみ中。ハウスのふたを開けると、柔らかな毛布の中でモゾモゾ動く小さなものが…。本庄さんが抱っこすると、大きな目を見開いたまま、肩の上に止まって動かない。のどの奥でかすかにグルグル鳴いている。

 「抱っこしても動かないので、飾り物に見えるでしょうね。外へは連れていけませんが、部屋ではストレスのないよう自由にさせています。帰宅して、さあ、小太郎はどこかなーと見渡すと、仕切り用ついたての上や、ドアの上にしがみついていたり。私を見て『あっ、見つかった!』みたいな顔をするんですが、『まーいいか』と、そのまま三十分ほど動かない。のんびりさ加減がいいですね」

 排せつはあちこちでするが、量はごくわずかなので、すぐ片付けられるとか。食事も一日にモンキーフード五、六粒にバナナを少しだけ。

 実は本庄さんは、十年前から純白のヘビ、ボールパイソンも飼っている。名前は「仁(じん)」。別室の飼育ケース内にいるので小太郎と会うことはないが、どちらも本庄さんにとって独特の魅力があるという。

 「ヘビは、その無駄のないフォルムと動きが美しい。人間と最もかけ離れている生き物。一方、サルは人間にとても近い生き物。そしてどちらもペットになっても、人とは一定の距離を保ち、確固たる個を持って生きている。そこが魅力ですね」

 ジャパトラ座が演目とする昔話にもいろいろな動物が登場するが、本庄さんのペットも面白さでは負けていない。

 (文・宮晶子、写真・平野皓士朗)

 <ほんじょう・やすよ> 1964年生まれ。東京都出身。ダンサーを経て、振り付けや演出などを手がける。「ジャパトラ座」で語り方を務める。公演は今月28日、三重県四日市市。12月2日、東京都文京区。問い合わせはジャパトラ=電03(6785)1660。

 

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