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【ペット大好き】

あさみちゆきさんと黒豆 家族の変化にも歩みを合わせて

かまれても許せてしまう、あさみちゆきさんの愛犬「黒豆」=東京都内で

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★柴犬(オス3歳)

 歌手のあさみちゆきさんが黒豆に出会ったのは、三年前の六月。ペットショップで目が合い、家に迎えた。

 その時は独身だったが、翌年一月十一日、あさみさんは自分の誕生日に結婚し、七月六日には第一子の男児が誕生した。一気に家族が増え、めまぐるしく環境が変わる中、黒豆は大きな変化の波を上手に乗り越えてきた。

 「結婚する前は黒豆と水入らずでしたから、夫が一緒に住むようになり、少し心配しました。黒豆はすんなりと受け入れてくれました。でも彼をかむことがあって…」

 黒豆は子どもの時から、甘がみが激しかった。それを甘やかしているうち力が出て、今では、かまれた時に出血騒ぎになることも。あさみさんもかまれることは日常茶飯事だというが、その原因は?

 「黒豆がそばにいると、かわいくてたまらずに、ついちょっかいを出してしまいます。しつこくかまいすぎるので、『いいかげんにして!』とばかりにガブッ!」

 痛いのは困るが、かわいさが先にたち、怒りや恐怖には至らない。

 「黒豆は頭が良く、私が妊娠して毎日一、二時間散歩していた時も、ゆっくり歩幅を合わせて歩いてくれました。今は引きが強く、グイグイと引っ張ります。でも、子どもと一緒の時は、ゆっくり歩いてくれますよ」

 赤ちゃんに対する接し方も知っているようだ。

 「子どもができる前は黒豆と一緒に寝ていたのですが、今は別々。さすがに赤ちゃんに対しては、少し焼きもちを焼いたみたい。かまないか心配しましたが、赤ちゃんのことは自分より小さいからか、ぺろぺろとなめたりして、かわいがってくれています」

 二月にリリースしたデビュー十五周年記念シングルは『出さない手紙を書いてます』。カップリング曲の『いとし子よ』は、亡くなったしゅうとめとの共作だ。

 実はしゅうとめも、黒豆にかまれた一人。あさみさんの妊娠中、黒豆を預けた時で、しゅうとめはがんが見つかり、余命三カ月と宣告されたころだったという。

 「孫が生まれるのを楽しみにしていたのですが、自分の命が先に尽きるかもしれないと、のこした詞に私が曲をつけました。しゅうとめは息子が生まれて十日後に亡くなりました。誕生まで待っていてくれたのですね」

 あさみさんは、これまでも歌を「お手紙」と思って、コンサートやライブの活動を続けてきたという。家で歌っている時は、黒豆も遠ぼえをして一緒に歌う。いつか、いとしい黒豆のことを歌ったすてきな曲が誕生するかもしれない。

 (文・宮西ナオ子、写真・五十嵐文人)

<あさみ・ちゆき> 1978年、山口県出身。「井の頭公園の歌姫」と親しまれ、デビュー前の2001年から現在までほぼ月に1回、井の頭公園でストリートライブを続けている。歌謡曲、フォーク、演歌、J−POPとジャンルを飛び越える歌で人気。

 

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