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【首都圏】

横須賀沖の無人島「猿島」 閑散期に1日7万円で貸し切り

神奈川県横須賀市(後方)沖に浮かぶ猿島(本社ヘリ「まなづる」から)

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 無人島丸ごと貸し切れます−。神奈川県横須賀市は東京湾に浮かぶ無人島「猿島」を、冬季の十二〜二月に貸し出す事業を始めた。関係者はオフシーズンの集客につながればと期待している。(加藤寛太)

 猿島は夏場、海水浴やバーベキューの客でにぎわいを見せるが、十二月から二月は閑散期で、この間は島に渡る船も土・日・祝日のみの運航。平日は文字どおり無人となる。

 そこに目を付けたのが、インターネットを介して空きスペースのレンタル事業を展開する「スペースマーケット」(東京都新宿区)。「都心からわずか一時間半のアクセスで、非日常の空間を貸し切れるというのはキャッチーだと思った」と島の魅力を話すのは、同社の広報担当者。市に島の貸し切りを提案し、市も話に乗った。

 同社ホームページで昨年十一月から猿島を紹介しているが、利用実績はまだない。担当者によると、「吉本興業から若手芸人とファンの交流ライブができないか相談があった」という。このほか、社員研修や雑貨を扱う会社が顧客を集めて行う交流会の問い合わせなどが来ているという。

 担当者は「紹介を始めたのが十二月のシーズン直前だったので、来季には実績を作りたい」としている。

 料金は一日当たり貸し切り料七万円と、島まで渡る船のチャーター代、大人一人当たり二百円の入島料がかかる。市条例や管理要領に基づき、市の許可が必要となる。

 市の担当者は「島の閑散期の新たな利用が見込めると同時に、猿島が広く認知されるきっかけになれば」と話した。

 問い合わせは市公園管理課=電046(822)9561=へ。

 <猿島> 横須賀市の市街地から船で約10分の沖約1・7キロに浮かぶ。面積は5万6600平方メートルで横浜スタジアムの面積の約2倍。縄文・弥生時代の土器が発見され、日蓮聖人がこもったと伝わる洞穴もある。幕末に江戸防備のため台場が建設され、明治時代には洋式砲台=昨年3月、国の史跡に指定=が整備された。太平洋戦争では防空のための高角砲台も設置された。2014年度は約10万8000人、15年度は12月末までに約13万8500人が訪れた。元は国有地だったが、07年、横須賀市に無償譲与された。

 

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