東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 首都圏 > 記事一覧 > 9月の記事一覧 > 記事

ここから本文

【首都圏】

女性の悩みを下着で和らげ 千葉のエステ経営者ら開発

お尻の痛みを和らげる女性専用下着を開発した川畑貴子さん(右)と下着メーカー「マルキ」の木下三暉社長=東京都江東区のマルキで

写真

◆長時間座るとお尻が痛い…

 「長時間座るとお尻が痛い」「バスの座席が痛くて座れない」。そんな女性たちの切実な悩みを解消しようと、エステ店経営者と下着メーカーが共同開発した女性専用下着が、ひそかに人気を集めている。増産の準備を進めていた今年四月、熊本地震で熊本県阿蘇市の工場が被災。「一日でも早く下着を届けたい」と、その後も準備を続け、九月からの増産にこぎつけた。 (黒籔香織)

   ◇

 商品名は「おしりの幸せ」。千葉県市川市のエステ店経営者、川畑貴子さん(50)と下着メーカー「マルキ」(東京)が二〇一三年一月に開発した。ブラジャーのように中央でつながる不織布の専用パッド(厚さ約三センチ)をショーツの内ポケットに入れて装着する。座った際、パッドがクッションとなって座骨への圧迫感が減り、痛みを和らげる効果がある。

 川畑さんが商品開発を始めたのは十年前。エステ店の女性客から悩みを聞いたことがきっかけだった。最も苦労したのは、パッドの形状。試作品は十種類以上に及んだ。ハートや花びらの形のパッドを試作し、エステ店の女性客に着け心地を聞くなどし、最終的に二つのパッドをつなげた今の形に落ち着いた。パッドは一二年十月に特許を申請し、一四年三月に取得した。

 一三年に八十枚を販売すると一年で完売。女性から「こういう商品を待っていた」「今まで痛くて仕方なかったので助かった」と喜びの声が多く寄せられた。「男性用はないか」との問い合わせも複数あったという。

 阿蘇市の工場で四月から増産の予定だったが、熊本地震で工場が被災。職員十六人は全員無事だったが、天井や壁、地面にひび割れが生じ、約一カ月半は、稼働率を八割に落とさざるを得なかった。九月から増産態勢に入るめどが立ったという。

 マルキの木下三暉(かずあき)社長(45)は「『待っていました』という声が何よりもうれしい。お客さんの声を参考に、より良い商品にし、熊本の工場を『おしりの幸せ』でいっぱいにしたい」と意気込む。

 川畑さんは「体質的に尻の肉を付けたくても太れない人が『おしりの幸せ』を着ることで、日常を楽しく過ごせる助けになれば」と期待を込める。

 「おしりの幸せ」は股下の長さが三分丈(約十一センチ)とショート丈(約六・五センチ)の二種類から選べ、サイズはS、M、L(ショート丈のみLLあり)。価格は送料、税込みで三千九百九十九円。問い合わせは、マルキ=電03(3637)0211=へ。

 

この記事を印刷する

東京新聞の購読はこちら 【1週間ためしよみ】 【電子版】

PR情報



ピックアップ
Recommended by