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【首都圏】

復興の絆 結ぶ日本酒 東日本・熊本の米使い仕込み式

興こし酒の名前「絆結」を披露する守田正夫・城南信金理事長=福島県会津坂下町で

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 東日本大震災と熊本地震の被災県の米で、復興応援の日本酒をつくる「興(お)こし酒プロジェクト」が始まり、十日、福島県会津坂下町の曙酒造で仕込み式があった。各地の人たちが絆を結んでほしいとの思いから、酒の名前は「絆結(きゆ)」に決まり、七月に新酒ができあがる。 (坂本充孝)

 同プロジェクトを企画したのは城南信用金庫(本店・東京都品川区、守田正夫理事長)。被災地応援のため二〇一二年度から続けている企業交流会「“よい仕事おこし”フェア」の一環として、岩手、宮城、福島、熊本の四県の米で日本酒をつくろうと呼びかけた。これに各県の十五の信用金庫が協力を申し出た。

 各県でそれぞれ収穫した米「ひとめぼれ」をブレンド、さらに会津坂下町産の酒造好適米「五百万石」をこうじ米に用いて、純米大吟醸をつくる。

 十日は各信用金庫の理事長らが一堂に集い、仕込み作業の一部を体験した。

 鈴木孝市曙酒造専務の指導を受けながら、室温五度に管理された蔵の中で、蒸し上がった米を十キロほど袋に詰め、三十メートルほど離れたタンクまで、一人ずつ担いで走った。さらに、タンクに入れた米をへらでかきまぜた。酒づくり体験は初めての人も多く、口々に「貴重な経験ができた」と笑顔で話した。

 鈴木専務によると「福島らしい甘めで華やかな酒ができる」という。

 式には、斎藤文英・会津坂下町長も参加。「被災者と支援者が連携できるプロジェクトが生まれ、感銘を受けている」と話した。

 できあがった新酒は、八月二十二、二十三日に東京都千代田区の東京国際フォーラムで開催される「二〇一七年“よい仕事おこし”フェア」で披露され、四合瓶約三千本が一本二千五百円で限定販売される。  

 

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