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【首都圏】

<ふるさと発>岐阜・可児市から 放置の里山を整備 名所へ

これまでの歩みを振り返る川合さん(左)と西岡さん=岐阜県可児市で

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 住民ボランティアが十年にわたり憩いの場造りに汗を流してきた岐阜県可児市の若葉台集会所の裏山「里山若葉」の野外ステージに今夏、屋根が造られ、里山全体の整備がほぼ一段落した。今では紅葉の名所となり、手つかずだった山には子どもの遊ぶ姿が戻った。

 里山の面積は八千平方メートル。一九七一年に入居が始まった若葉台団地ができる前にはマツタケが採れる山だったが、いつしか放置され人が立ち入らなくなった。

 二〇〇六年にボヤ騒ぎが起きた。「誰の土地かと所有者を調べたら、自治会の山だった」。当時、自治会長だった川合武さん(80)が振り返る。「このまま放っておけないという機運が、その時に生まれたんだ」。翌年に住民ら七十五人で「里山若葉クラブ」を結成、月四回作業を続けてきた。

 現在は散策路はもちろん、御嶽山が見える展望台、薪小屋、小鳥小屋などがある。本格的なピザ窯も人気だ。二年前には傷んだ神社を修復し、囲いを設けた。今年の夏休みも多くの子どもたちが訪れた。

 八段の観客席がある「山のステージ」。七月にビニールハウス用の骨組みを渡し、シートを付けて屋根を完成させた。八月二十六日夜には納涼コンサートがあり、百六十人が楽しんだ。

 平均年齢七十代半ばの会員四十三人は、今後は維持管理を中心に汗を流す。西岡竹次郎代表(78)は「子どもたちが安心して遊べる場を造れたことがうれしい。先人の努力のおかげでここまでこられた」と話した。 (神谷慶)

 

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