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【首都圏】

<ふるさと発>福井市から GPS端末を認知症の高齢者家族に無料貸し出し

貸し出しを始めたGPS端末。スマートフォンなどで高齢者の居場所を確認できる=福井市で

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 徘徊(はいかい)する認知症の高齢者の見守りに活用してもらおうと、福井フェニックスロータリークラブ(RC)は、福井市内の高齢者の家族に衛星利用測位システム(GPS)の端末を無償で貸し出す事業を始めた。高齢者の靴などに付けておくと、スマートフォンなどで居場所を確認できる。

 福井県内では、越前市が民間企業とGPS端末の個人契約をする市民に、初期費用を補助しているが、県長寿福祉課の担当者は「民間団体が自主的に支援するという点で、新しい取り組みでは」と話す。

 同RCの事業では、市を通して申し込んだ家族に約二年間、GPS端末を貸し出す。端末は縦横四センチ、厚さ一センチで、重さは三十グラムほど。家族がスマホなどで専用サイトにアクセスすると、五十メートル四方まで居場所を絞り込めるという。二十台分を提供し、端末の購入代や通信料など事業費約百万円はRCが負担する。

 同RCが八月三十一日に福井市内の公民館で開いた貸与式には、市内の十家族が参加した。このうち五十代の女性会社員は、認知症のある八十代の義父が二、三年ほど前から徘徊するようになったといい「居場所が分かれば、本人が気が済むまで見守ってから迎えに行ける」と期待した。

 同RCの杉田尊会長は支援を考えたきっかけを「メンバーに病院関係者が多く、行方不明の高齢者を捜す家族の苦労を感じたため」と説明。「端末を使うことで、家族に安心してもらえたら」と話している。

 (片岡典子)

 

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